予想どおり、辻元清美が離党して社民党の解体が始まった。今回の辻元清美の離党届提出は、一つの政治的な仕掛けであり、福島瑞穂を党首の座から引き下ろす右派の権力闘争の一手であり、これから駆け引きと綱引きが始まる。小さな政党の中で醜い喧嘩が行われ、女同士が髪の毛を掴んで引っ張り合うような図が衆目に晒される。昨日(7/27)のマスコミ報道には、政審会長の阿部知子のコメントが取材されていなかった。国民一般の情報需要としては、土井たか子と並んで阿部知子の発言を聞きたいところだ。阿部知子の反応が取材されなかった理由は、阿部知子がコメント発信を伏せるために逃げたか、マスコミと阿部知子がグルで、阿部知子の戦略戦術にマスコミが協力加担したかのどちらかである。当然、辻元清美と阿部知子は一体で行動している。社民党右派は落選中の者も含めて何人かいる。右派側の目的は福島瑞穂の追い落としと政権復帰で、社民党の路線を右寄りに転換し、基本政策を民主党とコンパチブルに定置することである。護憲追求の看板を外し、日米同盟を積極的に認める。普天間の国外移設方針を放棄する。消費税増税を容認する。これらは、阿部知子が福島瑞穂を牽制して従来から主張してきた政策であり、自分が党首になった場合の路線転換の中身をなす。社民党は、辻元清美の離党届の扱いを7/29に開く常任幹事会で協議する予定で、この席で福島瑞穂に対する吊し上げが行われ、阿部知子と又市征治が党首辞任を迫るだろう。