今日の朝日新聞(4面)に「マニフェスト岡田氏主導」と見出しされた記事が出ている。記事には次のようにある。「岡田氏のマニフェストへの思い入れは強い。代表選で、岡田氏は小沢代表時代に批判を浴びた政策財源の明確化を主張。(略)敗北後も『より説得力あるマニフェストを作りたい』と意気込んだ。岡田氏は代表選公約で『財源なくして政策なし』とうたい、マニフェスト作成委員会を設置することを約束した」。私は、小沢一郎が辞任を発表した翌日の5/12の記事で次のような予想を書いている。「今後の民主党では、新代表を射止められなくても、岡田克也の政策主張がマニフェストに色濃く滲む展開が予想される」。事態が予想したとおりの方向に進んでいる。そしてこの方向は、朝日新聞と経団連が望む「構造改革」復活の路線だ。注意を喚起したいのは、岡田克也の「財源なくして政策なし」という言葉で、これは表現を巧妙に工夫しているが、実際にはまさしく「小さな政府」と「自己責任」の主張そのものだということである。新自由主義の政策原理を別の言葉に置き換えて言い直している。