週初の一昨日(12/19)、従軍慰安婦の記事を準備していたら、正午に金正日死去のニュースが流れ、そのまま報道に釘づけになった。今年は大きなニュースが多い。震災と原発の問題を直視しなくてはならないのに、次から次にいろいろな問題が起き、雑音で邪魔されて煩わしくなる。年末のこの時期は今年1年を振り返って整理し、予算や経済の問題を通して来年1年を見通す季節だが、予期せぬ事態が横から割り込み、北朝鮮問題を考える1週間になった。来年は、いわゆる拉致問題の騒動が起きて10年を迎える。小泉訪朝と日朝平壌宣言から10周年の節目だ。ブログは7年前に開設し、ずっと新自由主義批判の言論を続けてきたが、それと並行して、拉致問題に絡んだ右翼化の潮流と空気に対して抵抗の
論陣を張ってきた。北朝鮮への経済制裁に反対してきた。マスコミで聖人扱いされている「家族会」の面々に向かって、歯に衣を着せず
非難の声を上げていたのは、おそらく私一人ではないか。それは勇気の要ることだったし、今でも勇気が要ることだ。ネットの中を見ると、左翼系でも「救う会」の宣伝に協力している一部のBlogがあり、この問題では右翼に迎合したり積極的に加担する者が多い。「9条を守ろう」などと口先で言いながら、右翼「救う会」への奉仕と翼賛に徹し、この国を改憲と戦争の方向へ押し流す反動の一員となって憚らない。