先々週、3/7に湯浅誠の内閣府参与辞任の
報道があり、直後に、朝日新聞官邸クラブの
Twitterから、この問題について分析せよという注文があった。また、時を同じくして、湯浅誠が辞任について説明した長い
記事をネットに上げていた。3.11の慰霊の週末を迎える直前であり、気分と関心が被災地に集中していたため、朝日の依頼に応えて湯浅誠の問題を考えるのは、その時点で延期せざるを得なかった。私は、かなり以前から意地悪い警告を発し、湯浅誠は間もなく馘首されるだろうと予測を言ってきた。解任でなければ、馘首の前に辞任を余儀なくされるだろうと。それは、後ろ楯であった菅直人が失脚したからであり、官僚にとって湯浅誠が用済みになったからである。こうした事情と背景はサラリーマンなら誰でも理解できることで、部下として引っ張ってくれた上司が左遷されると、自動的に自分も職場内で立場がなくなってしまう。冷や飯の窓際に処分される。湯浅誠の内閣府参与の地位と活動は、終始、菅直人の権力に依拠したもので、菅直人が官邸を追われて以降は、誰も保護してくれる権力者がおらず、去就が注目される事態を迎えるのは時間の問題だった。霞ヶ関で孤児になった湯浅誠は、官僚に対する発言力や抵抗力失い、「調整」現場で寄り切られて翻弄されるままとなったため、これ以上、政府内に身を置けなくなったのである。