昨夜(3/26)、大越健介のNHK-NW9で、驚愕させられる内容の橋下徹の宣伝報道がシャワーされていた。昨日は、韓国で核セキュリティーサミットがあり、福島第一原発2号機の水位の問題があり、民主党の消費税法案への事前審査の動向などニュースが盛り沢山だったが、それらを押し退け、維新政治塾の報道が冒頭に置かれ、12分間の大型特集が組まれていた。映像もコメントも、維新と橋下徹への礼讃と応援のモード一色で、大越健介が視聴者を維新への支持に誘導する狙いが露骨なプロパガンダ放送だった。NHKが総力を挙げて維新を宣伝している。これまで、橋下徹と維新の政治宣伝は民放が主導してきて、テレ朝とフジが維新の教宣局を担当し、NHKは橋下徹の露出を控えている傾向が見られたが、数週間ほど前からNW9で様子が変わり、橋下徹の「国民的人気」を固める報道へとシフトしていた。しかし、これほど異常に美化した報道は民放でも見たことがない。昨日の
記事でも書いたが、おそらく裏に
米国の方針と指図がある。官僚は、ここまで極端な橋下徹の宣伝をNHKに指示しないはずだからだ。この特集がグロテスクだったのは、被災地を出汁に使った点だ。番組では、仙台から政治塾の開講式に参加した36歳の若い男を密着して取材していた。昨年の宮城県議選に出馬して落選した男で、この男に橋下徹への熱い期待を語らせ、復興を進めない既成政党を批判させるのである。