昨日(5/28)、国会事故調で菅直人の参考人招致があり、質疑の様子が夜のテレビ報道で取り上げられた。3時間近い長丁場だったようだが、編集した内容が各局で違っていて、視聴者に異なる印象を与えていた。全体がよく掴めない。今日(5/29)の新聞にも大きく記事が載っているけれど、細部まで詳細な情報は出ていない。しかしながら、それでは3時間の録画を見る気になるかと言うと、とてもそんな意欲は起きないのだ。国会事故調には田中耕一が委員参加していたので、少しは事故を科学的に検証する切り口を見せてくれるものと期待していたが、全くの期待外れで失望させられている。政府事故調も、民間事故調も、国会事故調も、事故調査委員会とは名ばかりで、やっていることは事故の調査検証ではなく隠蔽工作なのである。事故の真実を隠し、問題をスリ換え、責任をゴマカす目的で時間を潰している。この原発事故が何だったかについて、事実と責任を隠したい側が、意味のない情報で捏ね上げた虚像を国民に撒くため、事故調という名の舞台を動かしてアリバイ工作しているにすぎない。検証と言いつつ筋違いの問題に焦点が当てられていて、どうやら野村修也の国会事故調は、菅直人が東電の現場に介入し、頭ごなしに怒鳴り散らしたから、現場が混乱して被害が拡大したという結論に塗り固めたいのだ。これは東電と官僚の思惑であり、保守マスコミ(産経・読売)が彼らと共闘している。