7/20も官邸前デモに出た。この日は午後4時から大雨となり、デモが始まった後も容赦なく土砂降りが続き、最悪の状態の中での立ちんぼとなった。身一つなら傘でも雨合羽でも何とか凌げる。しかし、現場に持って行ったバッグはそうはいかない。鞄を預けるロッカーなどないのだ。足下の地面に置くしかなく、縫製の内部まで雨水が浸みこんでぐっしょりの被害だった。風呂場のシャワーを4時間かけ続けたのと同じで、財布の中の紙幣まで水を吸ってボロボロに。7/16の炎暑地獄のブルーシートの拷問といい、デモに出るということはひたすら忍耐するということであり、私生活に無理を強いて消耗と負担を引き受けるということだ。デモが終わる頃、雨が上がり、上空に北からの冷たい空気が入って一帯を包み込んだ。肌寒い秋の夜の静寂となり、濡れそぼった身体が芯まで冷え、体調を崩さないかと心配しながら帰路についた。先週と較べて、参加者の出足はかなり鈍く、解散後に散る足は素早かった。人数が減ったなと推測していたら、案の定、警察リークのカウントは前々回(7/6)の2万1千人の3分の1の7千人に落ちていた。雨が災いした点が大きい。しかし、それだけでもないと思われる。6月から官邸前デモは高齢者の参加が目立って多くなっていて、膨らんでいく人数の主要な顧客層となっていた。高齢者にとって2時間の立ちんぼとコールは楽ではないのだ。健康を考えれば、デモの皆勤は難しいのである。