中国と韓国が共同で運営し、日本人の研究者や文化人が参加する日本向けのインターネット放送局。これを仮に「東アジア放送局」と名付けよう。きわめて空想的な作業ながら、総合プロデューサーになった気分で、その番組コンテンツを企画している。傍から見れば滑稽な一人相撲であり、甲斐なき努力の何とかだが、こういうプランニングをするのは楽しい。嫌いではない。青写真を示せば、イメージが浮かんで賛同し共感してくれる者が増えると信じる。本来、これはNHKが制作して週末の夜のNHKスペシャルで提供すべき歴史ドキュメンタリー作品である。今から17年前の1995年、NHKは『
映像の世紀』という感動的な11集のシリーズを世に出した。山根基世のナレーションが素晴らしく、加古隆の
音楽が印象的なNHKの歴史ドキュメンタリーの傑作。何度も再放送され、DVDが学校の歴史教材として活用されている。あの頃のNHKはよかった。受信料に見合う充実した番組を作り、公共放送の名に相応しい報道をしていた。あの頃の、1990年代前半の、資金力もあり、豊かな想像力があり、確かな知性があり、政治のバイアスがなかったNHKのスタッフだったら、どういう秀逸な番組を作れるだろうかと、そういう気分で構想を練ってみた。タイトルだけ並べると以下のようになる。右翼が見ると卒倒するキーワード群が並ぶ。