本日(8/20)の朝日新聞の1面に選挙情勢記事が出て、「民主、300議席うかがう勢い、自民苦戦、半減か」とある。
同じ記事はネット上でも配信されているが、掲示されているグラフが実際の新聞紙面と微妙に違っている。ネットの棒グラフでは民主党は310議席ほどのラインを示しているが、新聞の棒グラフは320議席の近辺がグラデーションの堺界になっていて、媒体で数値を操作している可能性が窺われる。この予想は、
週刊文春の最新号で宮川隆義が最終版として出した291議席より多く、
週刊現代の驚愕予想の方に接近している。新しい予想ほど民主党の議席が多くなる。通常、朝日新聞の世論調査は民主に高い数字を出し、自民に低い数字を出すことが多い。8/15・8/16の世論調査でも、比例代表の投票先が民主40%自民20%となっていて、同時期の共同通信の世論調査の民主33%自民17%と比較しても、朝日の民主優位予想は際立っていた。だが、情勢はここからさらに動く。新聞とテレビの議席予測は朝日を皮切りに始まり、各社が同じ傾向を報道して、ここから勝ち馬に乗る動きが加速されるのである。現在の日本の選挙では、古典概念的な「アナウンス効果」の反作用はなく、逆に勝利を予告された側に突風と雪崩の現象が起きる。