週明けに石原新党についての世論調査が出るかと予想していたが、大きな報道になっていない。各社でバラつきが大きく、傾向が一つに纏まらないからだろう。昨夜(10/29)のNW9を見ていたら、石原慎太郎に対する「街の声」の映像が流れていて、高齢者の女性が、「ハッキリものを言う人がいないといけない」とか、「周りの国に気を使う人ばかりの中で頼もしい」などと言っていた。「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ」と侮辱を受けている当の者たちが、石原慎太郎にエールを送っている。テレビの前で脱力させられたが、大越健介がわざわざこんな絵を撮らせて放送したのは、前日(10/28)のTBSのサンデーモーニングに河野洋平が出演し、石原慎太郎へのス批判を直言したからで、巻き返しを図ろうとしたためと思われる。大越健介や保守系マスコミは、石原慎太郎について、「都民に圧倒的な人気を持つ」存在という表現を使い、その評価を一般像として前提して報道をする。この評価は、果たして適正と言えるのだろうか。テレビは、石原慎太郎がディーゼル車の排ガス規制でペットボトルを振り回す映像を何度も使うが、あれは10年以上前の1期目の話で、当時は確かに石原慎太郎の人気は高かった。2選時の得票率は70%を超えている。しかし、それ以後、相次ぐ弱者への暴言や新銀行東京の破綻があり、明らかに知事としての人気は低迷を続けていた。