北京滞在の山口那津男が、自民党と外務官僚の強烈な巻き返しを受けて
立ち往生している。「尖閣棚上げ」の原状に戻すべしという主張を周近平との会談で明言するサプライズは、中国側との間で事前に擦り合わせて合意したもので、計画どおりに実行するだけだったに違いないが、出発前日(1/21)に仙台で地均しの観測気球を上げたため、そこへ猛然と右翼側が襲いかかり、この政治を潰そうとして八方手を尽くしている。昨夜(1/23)の報ステで、中国中央テレビが1/22夜のトップニュースで山口那津男の訪中を伝え、1972年の日中国交正常化に果たした公明党の役割を詳しく報じていたことを紹介していた。中国のトップニュース。当然だ。戦争の瀬戸際であり、今、中国の人々が固唾をのんで見守っている問題が尖閣をめぐる日本との関係なのだから。一方、日本のマスコミ報道では、NHKは山口那津男の問題について一言も触れない。7時と9時のニュースで話題に取り上げない。ネット上にはNHKの
情報があるが、肝心の「尖閣棚上げ」の提起については隠している。恐るべき情報操作だ。旧社会主義国の国営通信と変わらない。山口那津男が北京に飛んだ日(1/22)の夜、安倍晋三は急遽報ステに生出演で割り込み、公明党と中国との間に楔を打ち込むべく、(「尖閣領空上の中国機に対して)国際法に則って対応する」と強硬姿勢の発言をした。