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2019-10-18 15:08:00
テーマ:
政治・経済
今回、福島や宮城で一人暮らしの高齢者が逃げ遅れて犠牲になったケースが多い。どういう事故死だったのか、中身を厳密に検証する必要があるだろう。本宮市の自宅内での溺死など、報道されている幾つかの例を見ると、一つの共通したパターンというか、仮説のようなものが浮かび上がる。中間項を飛ばして結論から先に言うと、これは政府の防災・危機管理当局の過失であり、テレビ報道の不作為の責任が問われる問題だ。具体的に言えば、危険を正しく知らせる任務と立場の者に正しい危機感と緊張感がなく、正確な情報が適切な地域と時刻に伝わらなかったために引き起こされた人災である。もっと直截に言えば、政府(国交省・内閣府・内閣官房)とマスコミの人間が、12日夜にかけて、首都圏の被害にばかり気を取られ、北関東・東北の差し迫った重大危機への監視と対処ができず、その方面で深夜未明に同時多発する水害の事態を軽視し放置していた不覚が大きい。