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2019-11-07 16:26:00
テーマ:
政治・経済
芸術の秋。映画『ジョーカー』を面白く見た。今年のベネチア映画祭で金獅子賞を射止め、今、最も話題となっている米国の作品である。最初に抱いた感想は、制作した監督は、作品がこれほど大ヒットするとは思わなかったのではないかということだった。複雑に作り込んだ野心作ではあるけれど、さほど資金をかけている様子はなく、ストーリーについてもややアバウトに処理している感が否めない。案の定というか、監督のトッド・フィリップス自身が、「まさか、これほどまでに世界レベルで反応してくれるとは、正直想像さえできなかった」と語っている所感を見つけた。なぜ、この映画が監督の予想を超えて世界的な人気を得ているのか。それは、シンプルに、この映画が格差社会の鬱屈と暴動の革命を描いた作品だからだ。人々はそこに共感を覚え、カタルシスを感じている。都市のアナーキーな大衆蜂起と暴力革命が描かれた政治ファンタジーに、観衆は溜飲を下げているのだ。