橋下徹がフジのワイドショーに
生出演し、開き直りの詭弁をまくしたてていた。フジは、視聴率稼ぎの動機と、橋下徹に弁明の機会を与えて失地回復させる作為で、積極的に橋下徹を番組に出演させようとしている。今後、プライムニュースや新報道2001へ橋下徹を引っ張り出す可能性がある。無論、それは安倍晋三の差し金で、「慰安婦の強制連行はなかった」「強制連行の事実はないのに日本が反論しないから世界から叩かれる」という、右翼のプロパガンダの散布と扇動が狙いだ。橋下徹の話では、現在、外国人特派員協会からオファーが来ていて、それに応じると言っていた。そこでの質疑応答でまた一悶着の幕があるだろう。訪日した元慰安婦との対面に応じた場合は、修羅場の応酬になることは避けられない。右翼側(安倍晋三)の目論見どおりに、橋下徹が騒いで政局を慰安婦問題の坩堝にし、国内の認識と世論を右へ寄せることができれば成功だが、現状を見ていると、その作戦は裏目に出る公算が高い。5年前に稲田朋美が映画「靖国」の上映中止問題で騒動して、逆に返り討ちに遭った失敗劇を思い出す。傍目に見れば、橋下徹は泥沼にはまっていて、詭弁の言い逃れの破綻がどんどん露呈し、マスコミから公然と非難を浴びる悪役に変わっている。衆目の中で開き直りの強弁をすればするほど、傷口を深くするピエロの構図が明瞭だ。