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2019-12-30 17:38:00
テーマ:
政治・経済
令和に代替わりした天皇制の問題を考えたい。12月29日の朝日の記事で、新天皇夫妻が君が代斉唱の際のスタイルを変えた問題が報じられていた。従来は、儀式に臨んで雛壇の中央から正面を向き、会場参加者と相対する形式であったのが、9月に秋田で開かれた「豊かな海づくり大会」では、日の丸の演奏と同時にくるっと後方を向き、背後の壁面に掲揚された日の丸を仰ぎ見るスタイルに変更したというのである。平成流とは異なる令和流が打ち出されている。この意味はきわめて重要で、看過できない問題性を孕んでいる。この記事を見て、丸山真男の『政事の構造』(1985年)の所論を想起した者は少なくないだろう。容易ならざる事態だ。早速、手元にある丸山真男集第12巻からポイントの部分を抜粋しよう。「(略)ですから、ここでは治者と被治者とが→←という対立・支配の関係で向き合うのではなくて、ともに『上』に向かって同方向的に奉仕する関係に立ちます」(P.226)。