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2021-01-25 16:56:00
テーマ:
政治・経済
日本はこれからどうなるのか。精密な論証や説得材料の構成は抜きにして、ざっくり比喩の方法で三つのパターンを提示したい。一つ目は、平安時代の日本である。このアナロジーは、実は15年前のブログで試みたことがある。15年前だから大昔だ。したがって、これからどうなるかという将来予想の議論ではなく、日本はこうなりつつあるという現在進行の事態への憂慮と警世の問題提起だった。新自由主義の社会原理を根底から批判する意味で、戦後日本が作ってきた近代市民社会が掘り崩され、古代奴隷制社会の内実へ逆転しつつあるという認識を述べた。今から振り返って、当を得た指摘と考察だと思う。無論、このときは、新自由主義が体制化されてゆく眼前の政治と経済を批判し、そうした悪魔的な不幸の方向に押し流されてはならじと焦燥し、流れを阻止する対抗言論を立ち起こすべく、平安日本のアナロジーを着想して意味を問うたのである。そこから15年経って、今の現実は、当時思っていたよりももっと生々しく、徹底的に妥協なく、非の打ちどころもない平安時代に戻っている。平安期日本がどんな社会だったかの想像に、全く努力や苦労を要さない。