馬脚をあらわしたというか、語るに落ちたというか、墓穴を掘ったというか、命取りになることを小保方晴子は昨日(4/9)の会見で喋ってしまった。それは、「STAP細胞の作製に200回以上成功した」という
発言だ。今、本人は、この言葉の始末をどうするか、どう辻褄を合わせるか、狼狽して思案している最中だろう。横にいた弁護士は、しまったと臍を噛んだに違いない。
会見後、ネットの中は「200回以上作製」の問題に沸いた。夜のテレビも、この問題に焦点を当てた報道になり、結果的に、STAP細胞の存在に疑惑が深まる方向となった。これまで、「STAP細胞の存在」という命題をキーにして、理研を叩き、小保方晴子を擁護してきたマスコミは、この「200回以上成功」を問題視して、逆に小保方晴子を批判する
姿勢に大きく転じた。誰もが、「200回以上成功した」の話を聞き、これは眉唾だと直感したことだろう。関心と期待が集まっていた「STAP細胞の存在」は、その信憑性が大きく揺らぎ、結果として、研究者としての小保方晴子の信頼性が崩れる事態となった。テレ朝(報ステ)以外の局は、小保方擁護の姿勢から微かに離れ始めた。テレビ局の中では、NHKが客観的に問題を報道している。
NHKは、九大の中山敬一(日本分子生物学会副理事長)による厳しいコメントを紹介、小保方晴子を一刀両断にして、局の解説と見解として視聴者に示した。科学の世界の正論がマスコミの表舞台にようやく登場するようになった。