昨日(5/24)、関口宏のサンデーモーニングがようやくまともな報道をして、志位和夫の党首討論でのポツダム宣言の
問題を取り上げた。週末もネットではこの問題が関心の中心であり、先週の政治全体におけるハイライトだったと言ってよい。本来、国会は安保法制の審議に入る前に、
ポツダム宣言など知らないと暴言を吐いた安倍晋三の歴史認識を集中的に問題にするべきであり、志位和夫の7分間からバトンタッチして、別の野党議員が、例えば論戦能力のある枝野幸男が、追及の延長戦を引き受けて立つべきなのだ。ポツダム宣言を軽侮し否定する態度は、すなわち先の
戦争を侵略戦争と認めない開き直りの意思表示であり、国連憲章の精神を蔑ろにするメッセージの露呈である。欧州のネオナチと同じアウトローの立場であることを意味する。コトは
深刻で、まさに重大な国際問題の発生に他ならない。「戦後70年談話」を世界が注目して見守っている中、日本の国権の最高機関たる国会は、この問題に速やかに対処する責任があるだろう。権力を監視する使命を受け持つマスコミも同じで、報道で世論を喚起して安倍晋三を糾弾しなくてはいけない。米スタンフォード大のダニエル・スナイダー(アジア太平洋センター副所長)は、安倍晋三がポツダム宣言を読んでいなかった件について、「政治指導者として恥」だと
論評している。日本のマスコミ論者は、どうしてこの同じ意見を正面から言わないのか。