< 2024年11月 > | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
前評判がそれほど高くなかった日本代表、いわゆる森保ジャパンが、W杯カタール大会の初戦で強豪ドイツに勝利した。引き分けで御の字という期待と観測が日本人の大半で、勝利を予想していた者は少ない。奇跡が起きたように見える。だが、BBCの解説者で元イングランド代表のクリス・サットンは、事前予想で日本が2対1で勝つと見通しを述べていて、スコアまで的中させる快挙を遂げた。24日時点でグループステージ第1ラウンド16試合中12試合の結果を言い当てており、サットンの分析のスキルの高さに舌を巻く。サッカーの母国である英国の、しかも公共放送の解説者だから、発言内容は内外から注目される。重責がかかり精度が求められる仕事だ。
日本勝利のサプライズ予想を言挙げすることは、立場と職責からして勇気を要しただろう。凡人の解説者なら、無難にドイツ勝利を言い置いて済ますところだ。その予想が外れても非難を受けることはないし、後で番狂わせの結果に驚くコメントを俗世に合わせて垂れればいい。無能だと責められることはない。サットンは独自の視点と観察に自信があったから大胆な予想を発表した。臆せずプロとしての采に出た。ドイツが勝っていれば、売名と非常識が過ぎるお騒がせ屋だとか、奇を衒う捻くれ者だとか、予測にバイアスを入れすぎるとか悪口の礫が飛んだだろう。冷静かつ果敢にチャレンジして、見事に大魚を釣り上げた。サットンの予想はファインプレーで、その有能と胆力に拍手を送っていい。
POST FOR MEMBERS ONLY
バックナンバー 2022年11月分 会員登録する