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立憲主義としばき隊の政治暴力の正義論 - 神原元への懲戒請求の「付議」
2015-11-12 20:07:00
テーマ: 政治・経済
長谷部恭男の岩波新書『憲法とは何か』の冒頭にこう書いてある。「本書は、憲法が立憲主義にもとづくものであることを常に意識し続けなければならないという立場をとっています。(略)この世には、人の生き方や世界の意味について、根底的に異なる価値観を抱いている人々がいることを認め、そして、それにもかかわらず、社会生活の便宜とコストを公平に分かち合う基本的な枠組みを構築することで、個人の自由な生き方と、社会全体の利益に向けた理性的な審議と決定のプロセスとを表現することを目指す立場です。(略)なぜ、立憲主義にこだわることが必要かといえば、根底的に異なる価値観が裸のままでぶつかり合ったとき、平和な社会生活や国際関係はきわめて困難となるからです」(P.ⅲ)。この立憲主義のイントロの説明は、今年の6月以降、長谷部恭男だけでなく小林節によっても会見や集会の場で諄々と語られてきた。いろんな考え方の人間が世の中に生きていて、そして皆が不完全であるから、それぞれが認められ、人として権利を全うできるようにするのが立憲主義なのだと、小林節がその意義と要諦を噛んで含めて説いていた。説得力のある言葉として耳に入ったことを覚えている。今、しばき隊の「はすみリスト」の事件を前にしたとき、われわれが思い出すべきは、この立憲主義の原理と精神だろう。

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