2024-02-18 08:17:00
テーマ:
未設定
小倉競馬場4日目11R
第58回
小倉大賞典
芝 1800m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ
大阪杯のGⅠ昇格に対して番組編成が行われた2017年から、1月のAJCC、そして次週の中山記念、3月の中京に組まれるようになった金鯱賞が主な前哨戦。おおよそGⅠを目指す有力馬がそちらに向かうその狭間にあるこのハンデ戦は、いわゆる2軍・3軍のメンバー構成になりやすいのが恒例。
さらに今年は4歳馬も不在なら、おそらくは1番人気になっていたであろうディープモンスターが直前に取消とあって混戦に拍車をかけた格好。やはり今年も一筋縄では収まらない、波乱が前提の一戦となりそうだ。
1枠2番
カテドラル
牡8/58.5kg
斎藤新/池添学
騎手厩舎連対率:10%
小倉芝:0-3-0-2
芝1800m:1-3-0-1
最高タイム:1.46.0
《期待値60%》
昨年のこのレース、ハンデ58キロを背負い9番人気ながら、メンバー中最速の上がりを使い②着と好走を見せた。
その後はダートに新境地を求めたが、結果が出ずに、前走中山金杯で再び芝路線に戻ってきた。その中山金杯、58.5キロというハンデを背負いながら⑧着とはいえ、コンマ5秒差。様々な条件へ挑戦した結果、昨年②着のこの条件で重賞2勝目を狙ってココとなる。
「前走でも最後良い脚を見せて、内容は悪くありませんでした。小倉コースには実績があるし、今の差しの利く馬場はこの馬には大歓迎です。展開的にスローにはならない感じなので、今回も58.5キロですが、流れひとつで上位争いになる可能性は十分あるでしょう」と色気ありの陣営。8歳での末脚の威力に衰えはなく、常に警戒が必要なタイプ。
2枠3番
ダンディズム
セ8/57kg
富田暁/野中賢二
騎手厩舎連対率:23%
小倉芝:2-1-1-2
芝1800m:0-1-1-2
最高タイム:1.46.4
《期待値65%》
8歳馬で老いてますます盛んとお伝えしたが、かつては未勝利を勝てなかった馬が、重賞に手が届くまで成長。息の長い活躍馬を育てる野中厩舎の手腕も光る。
「前走は条件も展開の全てがこの馬に味方しての完勝でした。メンバー強化で距離1800mが課題ですが、年齢を重ねた今回でも馬は凄く充実しているし、流れが速くなれば、この馬の出番もありそうです」と陣営。
昨年は56キロのハンデで⑦着のこのレース。2回目の挑戦でハンデ57キロとなるが、悲願の重賞勝ちを狙っての参戦。
4枠7番
アルナシーム
牡5/57kg
鮫島克駿/橋口慎介
騎手厩舎連対率:19%
小倉芝:未経験
芝1800m:4-1-0-2
最高タイム:1.44.7
《期待値60%》
カシオペアSを勝ち、前走の京都金杯では2番人気に推された。しかし、前半の位置取りが悪くなり、直線も大外に出すロスが影響して⑪着と惨敗を喫した。
「前走は比較的前に行っていた馬でも残るという特殊な馬場の中で、展開的に厳しかったです。その後は立て直して、このレースを目標に入念に乗り込みました。ジョッキーいわく、「抑えるのに苦労して、前走時よりも活気があり体調は良い」との事です。荒れた馬場は得意ではないですが、小回りの平坦コースの1800mはベスト条件です。ハンデも57キロなら太刀打ちできると思います」と陣営。
現在のところ小倉リーディングの鮫島克駿騎手。この馬は手の内に入れているだけに巻き返しも十分。
6枠11番
ロングラン
セ6/57kg
丹内祐次/和田勇介
騎手厩舎連対率:19%
小倉芝:0-0-0-1
芝1800m:3-0-0-3
最高タイム:1.46.4
《期待値65%》
前走のディセンバーS、後方からになったが、直線抜群の決め手を発揮して快勝。
これまではローカル重賞でも少し足りない感じだったが、前走の勝ち方は、これまでの詰めの甘さを払拭させる一戦だった。
「放牧を挟んで、1月中旬からこのレースに照準を合わせて調整しました。一週前に美浦でビシっとやり、今週は小倉の芝コースでジョッキーに乗ってもらいました。輸送も無事クリアして落ち着きがあり雰囲気はとても良いです。距離や今の小倉の馬場もマッチしそうなので、勝ち切れるチャンスもあるでしょう」と陣営
昨年はハンデ55キロで④着。今年は57キロにハンデが増量されるが、成長著しい今ならば悲願の重賞制覇も達成できる勢いだ。
6枠12番
エピファニー
牡5/57kg
杉原誠人/宮田敬介
騎手厩舎連対率:8%
小倉芝:未経験
芝1800m:4-1-2-1
最高タイム:1.45.1
《期待値60%》
2走前チャレンジC④着の内容から、前走の中山金杯で初の重賞制覇を期待していたが、1番人気に推されるも⑪着と惨敗。
「出負けしたので、鞍上が挽回しようとポジションを取りに行ったら、引っ掛かってしまいました。そうなると、もうコントロール不能です。その後放牧にしてリフレッシュしました。十分に乗り込んで、日曜に早めに栗東へ移動しました。乗り役さんにも再三稽古で乗せてもらい、感触は掴んでもらっています。折り合いさえつけば、中央場所の重賞でも足りる力はあるので、スムーズに流れに乗って、本来の脚を使う形で巻き返したいですね」と、ここでリベンジを誓う陣営。
7枠14番
ゴールドエクリプス
牝5/53kg
角田大河/大久保龍
騎手厩舎連対率:0%
小倉芝:2-0-1-0
芝1800m:4-1-0-2
最高タイム:1.46.4
《期待値65%》
GⅠ初挑戦の前走のエリザベス女王杯。牝馬同士とはいえオープンで定量の56キロを背負っては見せ場を作るだけで、⑭着と大きな壁に阻まれた。
しかし、今回はハンデ戦のローカル重賞。昨夏の小倉記念でも51キロで③着と好走しており、条件は大きく好転する。
「前走後はひと息入れて立て直し、このレースを目標に仕上げました。夏場よりも調整はしやすくて、稽古でもとても良い動きを見せています。1800mでハンデ53キロなら十分太刀打ちできるでしょう」と陣営。
鞍上の角田大河騎手とは小倉記念以来のコンビ。その時はスタートで失敗しているだけに、ジョッキーとしてもココはリベンジの一戦となりそうで力が入る。
8枠15番
ホウオウアマゾン
牡6/58kg
佐々木大/矢作芳人
騎手厩舎連対率:25%
小倉芝:未経験
芝1800m:未経験
最高タイム:未経験
《期待値60%》
試行錯誤の上に、初の2000mに挑戦した前走の中山金杯が⑤着と予想外の好走。ペースが遅かったとはいえ、58キロのハンデを背負って先行して粘る競馬を見せて、距離にメドを立てた一戦だった。
「折り合いがついて、4コーナーでは押し切りそうな勢いでした。交わされてからもバテてずに頑張っていました。あの内容なら小回りの1800mになるのは好材料でしょう。中間も順調だし、背負い慣れた58キロなら前走以上を期待します」と前走の好走で俄然トーンが上がって来た関係者。