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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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AR共和国杯 レース回顧
2017-11-09 18:37:00
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11月5日(日)に行われたAR共和国杯のレース回顧です。

スワーヴリチャードは次走有馬記念に向かう予定。

左回りが得意な馬だけにジャパンCかと思ったが・・・。

セダブリランテスはこれから重賞で活躍できそう。

スワーヴリチャードは内ラチ沿いの6番手からメンバー最速の35.0秒で抜け出して2馬身半差で圧勝。勝ちタイム2分30秒0は優秀。マイネルサージュが逃げて前半5F60.4秒の平均ペース。道中最も緩んだラップが12.3秒。ラスト5Fは11.8-11.8-11.9-11.6-12.1秒。過去2年はスローの上がり勝負になったが、今年は道中ラップが落ちず、スタミナ&持続力の問われるレースになった。スワーヴリチャードは内をロスなく回って直線で抜け出したが、最後までMデムーロ騎手は鞭を入れていなかった。休み明け、初の古馬相手で鞭を入れずに圧勝したのだから大したもの。ダービー馬レイデオロは神戸新聞杯でキセキ(菊花賞馬)に勝ち、2着スワーヴリチャードは休み明け、初の古馬相手のG2を好タイムで圧勝。ダービーはスローの上がり勝負だったが、レベルが低くなかったことが証明された。左回りが得意だが、次走はレース間隔を考慮してジャパンCは使わず、有馬記念に向かう予定。

ソールインパクトは5番手からメンバー3位タイの35.5秒でしぶとく伸びて0.4秒差の2着。これで東京芝2400~2500mでは[1-1-3-0]。距離をこなし追ってバテない馬で相手なりに走るタイプ。福永騎手が好位につけて持ち味を上手く引き出した。前走1600万条件で3着に負けたことで53キロの軽ハンデで出走できたことも良かったのだろう。スローの上がり勝負では切れ負けするため、今回のようにラップが落ちず、上がりが掛かるレースが合っている。

セダブリランテスは内ラチ沿いの3、4番手からメンバー7位タイの35.8秒で伸びて0.6秒差の3着。直線で前にカレンミロティックがいたため内を突こうとしたが突けず、外に切り返したが、外からソールインパクトに前に入られて狭くなった。2着とは追い出しが遅れたぶんとスムーズさを欠いたぶんの差。戸崎騎手は重賞でスムーズさを欠くことが多い。8月以降の重賞では[0-2-2-14]で未勝利。馬主、調教師に駄乗が多いことが見抜かれ、騎乗馬の質が下がっている。セダブリランテスは休み明け、初の古馬相手、初の長距離戦を考えると上々の内容。これから重賞戦線で活躍できそうだ。

アルバートは中団の外につけたが、直線で伸び切れず0.7秒の4着。上がりはメンバー6位の35.6秒。ステイヤーズSを2勝しているが、平均ペースで息が入りにくい展開になると末脚がイマイチ。58.5キロを背負って中団につけたぶんもあるが、物足りない内容だった。昨年のAR共和国杯は2分33秒5で走ったが、今年は2分30秒7で2.8秒速い。道中ラップが緩まなかったこと、トップハンデ58.5キロが影響して4着に終わったもので調子が悪い訳ではない。3連覇が懸かるステイヤーズSでは要注意。

デニムアンドルビーは離れた最後方からメンバー2位の35.3秒で追い込んで0.9秒差の8着。大外から伸びてきたが、位置取りが後ろ過ぎた。スローペースで極端に速い上がりを繰り出して追い込むタイプ。道中ラップが緩まない流れで最後方からでは厳しかった。調子は悪くないが、持ち味が噛み合わないレースが続いている。有馬記念に出走してもらいたいが、7歳牝馬だけにそろそろ引退になりそうだ。

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