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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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みやこS レース回顧
2017-11-09 18:40:00
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11月5日(日)に行われたみやこSのレース回顧です。

テイエムジンソクが心肺機能の高さを見せつけて圧勝。

チャンピオンズCでもスムーズなレースができれば通用する。

エピカリスは8着。まだ時計面の裏付けがない。

トップディーヴォが暴走して出走を取り消したのは残念。

テイエムジンソクは大外枠スタートから4番手につけ、徐々に進出して4コーナーで先頭に立つとメンバー2位の37.2秒で後続を引き離し2馬身半差で圧勝した。勝ちタイム1分50秒1は優秀。サルサディオーネが逃げて前半5F60.1秒。ラスト4F目に12.6秒と緩んだが、それ以外は緩みがなく、地力の問われる展開になった。テイエムジンソクは外枠からスタートを決めて終始スムーズなレースで大沼S、マリーンSのパフォーマンスが戻った。やはり心肺機能が高く、末脚の持続力は相当なものがある。エピカリスが1番人気になったことでマークされず、終始スムーズなレースができた。この内容ならチャレンジCでもやれそうだ。途中で外からプレッシャーをかけられるなど自分のリズムが崩れると詰めが甘くなるのが死角。次走のチャンピオンズCは激しいレースになったときにスムーズなレースができるかがカギになる。

ルールソヴァールは6番手から徐々に進出して4コーナーで2番手に押し上げ、メンバー3位の37.4秒でまとめて0.4秒差の2着。勝ったテイエムジンソクには離されたが、最後までしぶとく伸びて9番人気で波乱を演出した。調教診断で[6+/]をつけたように仕上がりが良かったこともあるが、前走からブリンカーをつけたことで最後までまじめに走るようになった。サウンドトゥルーの全弟が本格化しつつある段階に入った。兄ほど末脚は切れないが、雄大な馬体をしており地力勝負に強そうなタイプ。今後は地方交流重賞を含め、出走できるレースに使って地力強化を図っていくことになりそうだ。

キングズガードは最後方からメンバー最速の36.8秒で追い込んで0.6秒差の3着。藤岡佑騎手が距離1800mと流れを考慮して追い込みに徹し最後に持ってきた。プロキオンS1着、南部杯3着、みやこS3着と重賞で崩れなく走っている。この内容なら距離1800mもこなせそうだ。藤岡佑騎手は右回りのダ1400mがベストとコメントしている。中央のダート重賞に右回りのダ1400mはない。

モルトベーネは出遅れて後方を進み、外を回ってメンバー5位タイの38.0秒でしぶとく伸びて1.5秒差の5着。道中内をロスなく回って直線でひと脚使うのが勝ちパターンだが、出遅れて1枠を全く生かせなかった。Mデムーロ騎手が騎乗して目一杯のレースを続けてきただけに調子が戻り切らない面もあるのだろう。調子が上がって勝ち負けできる状態になれば、陣営はMデムーロ騎手を乗せてくるのではないか。その時に狙いたい。

エピカリスは外枠スタートから中団の外につけ、勝負どころで上がって行ったが、直線で一杯になり1.6秒差の8着に終わった。上がりはメンバー8位の38.3秒。勝負どころで反応して一瞬見せ場を作ったが、時計的な裏付けがないだけに現状は古馬相手の重賞では厳しいのだろう。ルメール騎手は馬体が8キロ増えて太かったとコメント。国内では全て1番人気。人気になるタイプだけに時計の裏付けができるまで見送りたい。

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