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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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有馬記念 レース展望
2023-12-21 13:27:00
テーマ: レース展望
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過去10年で1番人気は[6-1-1-2]で7連対。単勝1倍台は[2-0-0-1]、2倍台は[4-1-0-0]だが、単勝3倍以上は[0-0-1-1]で連対がない。2番人気は[1-1-3-5]、3番人気は[1-1-3-5]で各2連対。6~9番人気が4連対、10番人気以下が1連対。過去5年の馬連は9倍、29倍、103倍、17倍、13倍。20年は11番人気のサラキアが2着に入り万馬券が飛び出した。

年齢別では3歳[4-3-2-16]、4歳[2-4-2-37]、5歳[4-3-5-45]、6歳[0-0-1-18]、7歳以上[0-0-0-14]。G1実績がある3~5歳馬が活躍。6歳以上は[0-0-1-32]で3着止まり。牡馬は[7-8-8-102]、牝馬は[3-2-2-28]。牝馬は前走G1で1、2、3、4、7着馬が2、11、1、4、8番人気で連対。過去4年は牝馬が必ず3着以内に入っている。

過去10年でノーザンF生産馬は[7-5-6-61]で1、1、1、1、2、3、4番人気が勝ち、1、3、4、9、11番人気が2着、2、2、3、3、4、9番人気が3着。人気薄が2、3着に来ている。アイアンバローズ、ジャスティンパレス、シャフリヤール、スルーセブンシーズ、タスティエーラ、ドウデュース、ドゥラエレーデ、ハーパーが該当する。社台F生産馬は[0-3-0-11]で5、6、8番人気が2着。ソールオリエンス、スターズオンアース、ヒートオンビート、ホウオウエミーズが該当する。

社台馬主の馬は、サンデーRがシャフリヤール、キャロットFがスルーセブンシーズ、タスティエーラ、社台RHがスターズオンアース、ソールオリエンス、ヒートオンビート。過去10年でサンデーRは[3-0-3-6]で4番人気以内なら[3-0-3-1]、キャロットFは3番人気以内なら[2-2-0-2]。サンデーR、キャロットFの馬は人気馬に注目。社台RHは[0-1-0-3]で6番人気の1連対のみ。

ジャスティンパレスは天皇賞(春)を8番手から押し上げ、最速の34.9秒で抜け出して3分16秒1(稍重)で2馬身半差で圧勝。宝塚記念は12番手から3位タイの35.1秒で追い込んで0.2秒差の3着。前走天皇賞(秋)は出遅れて4コーナー最後方から最速の33.7秒で追い込んで0.4秒差の2着。怪物がいなければ、天皇賞春秋連覇だった。昨年の有馬記念は好位から勝負どころで押しても上がって行けず1.1秒差の7着。今年は馬体が増えてパワーアップし3着以内を確保。中山ではホープフルS2着がある。鞍上は横山武騎手。

タイトルホルダーは不良馬場の日経賞を8馬身差で圧勝。天皇賞(春)は競走を中止したが、復帰戦のオールカマーで2着、ジャパンCで5着に粘った。昨年の宝塚記念は前半5F57.6秒で2番手から抜け出して2分9秒7のレコードで2馬身差で圧勝。高レベルの走りだった。有馬記念は21年が前に厳しい流れで2番手から5着に粘り、昨年は凱旋門賞遠征明けで9着に終わったが、稍重、不良の日経賞を2連覇したように中山芝2500mの適性はある。4コーナーから直線でアドバンテージを取れるかがポイント。鞍上は横山和騎手。

ジャパンC3着馬スターズオンアース、昨年のダービー馬ドウデュース、宝塚記念2着馬スルーセブンシーズ、ダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンス、21年のダービー馬シャフリヤール、昨年の香港ヴァーズ勝ち馬ウインマリリン、天皇賞(春)3年連続2着のディープボンドなど伏兵は多士済々。スターズオンアースは[3-4-4-0]で3着以内を確保。大阪杯は出遅れてハナ差の2着。ヴィクトリアマイルは好位から伸び切れず3着。前走ジャパンCは2着リバティアイランドに1馬身差の3着。安定感とルメール騎手で1番人気か。過去10年でルメール騎手は1番人気では[2-1-0-1]、2番人気では[0-0-2-0]。

ドウデュースは昨年のダービーでイクイノックスに勝ち、今年の京都記念を後方から捲って3馬身半差で圧勝。天皇賞(秋)7着、ジャパンC4着は戸崎騎手が騎乗していた。国内で武豊騎手では[5-1-1-0]。父ハーツクライは05年有馬記念でディープインパクトに勝っている。過去10年で武豊騎手は4番人気以内なら[1-1-1-0]。スルーセブンシーズは宝塚記念で最後方から最速の34.6秒で追い込んでイクイノックスにクビ差の2着。直線で内に切り替えるロスがあった。前走凱旋門賞は58キロを背負い、後方から馬群に突っ込んで0.4秒差の4着。中山芝は[4-1-2-0]の巧者。グランプリ男・池添騎手が騎乗する。

タスティエーラは[3-2-0-1]で福永騎手が騎乗した共同通信杯4着を除き3着以内を確保。皐月賞は好位の外から早めに抜け出して2着。ダービーは4番手から押し切って2分25秒2で優勝。菊花賞は中団から2位の34.8秒で上がって3馬身半差の2着。外国人騎手では[2-1-0-0]。新馬戦で騎乗したムーア騎手に乗り替わる。ソールオリエンスは[3-2-1-0]で皐月賞1着、ダービー2着、菊花賞3着。中山芝は[2-1-0-0]で皐月賞を大外から強烈な末脚で差し切った。横山武騎手から川田騎手に乗り替わる。タスティエーラ、ソールオリエンスが古馬の一線級を相手に通用するのかどうか、来年を見極めるレースになる。


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