先週行われたクイーンSのレース回顧です。
有料版競馬道場では全ての平地重賞のレース回顧をお届けしています。
コガネノソラは7枠12番スタートから中団の外につけ、勝負どころで外から押し上げて直線に向くとメンバー3位タイの34.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分47秒7(稍重)。コンクシェルが逃げて前半5F60.3秒。上がりは35.3秒、ラップは11.6-11.8-11.9秒。中盤に流れが緩んで決め手勝負になり、51キロの3歳馬2頭で決着。コガネノソラは中団の外から力で捻じ伏せて重賞初制覇。これで芝1800mは[4-0-1-1]で未勝利から4連勝。ゴールドシップ産駒で持久力があり、少しタフな札幌の馬場も合うのだろう。5着まで0.1秒差の接戦。結果的に51キロがプラスに働いた印象。次走は秋華賞に直行する予定。
ボンドガールは1枠1番から下げて11番手を進み、直線で馬群に突っ込んでメンバー最速の34.4秒で上がって頭差の2着。最後は鋭く伸びてきたが、あと一歩届かなかった。道中ウンブライルの内からマークして内に入れないようにし、4コーナーである程度ロスなく進めて馬群に突っ込んで伸びてきた。1枠1番だけにもう少し前につけても良さそうだが、折り合いを重視したこともあるのだろう。これまでと違うレースで最速上がりを繰り出したことは今後に繋がりそうだ。調教を見る限り、それほど調子は良さそうではなかった。その点で次走は上積みが見込める。
アルジーヌはスタートを決めて内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー7位タイの35.0秒で上がって0.1秒差の3着。道中ロスなく回って直線で捌いて抜け出しかけたが、最後は51キロの3歳馬2頭に切れ負けした。前走3勝Cを勝った馬が昇級戦、重賞初挑戦で今後のメドの立つ3着。パドックではバランスのいい馬体が目立っていた。母キャトルフィーユと同様に小回りの芝1800m適性が高い。来年は中山牝馬S、福島牝馬S、クイーンSを狙えそうだ。
ドゥアイズは8枠13番から9番手につけ、大外からメンバー2位の34.7秒で上がって0.1秒差の4着。3着とはハナ差。勝負どころでイフェイオンが外に出てきたことで外を回されるロスがあった。1、2着の3歳馬2頭とはコース取りと斤量4キロの差。今年は重賞で5、4、4着。勝ち切れないが、相手なりに堅実に走っている。
ウンブライルは11番手からメンバー5位タイの34.9秒で上がって0.5秒差の10着。勝負どころでモリアーナが外にいて上がって行けず、直線では前にドゥアイズ、外にモリアーナがいて目一杯に追えなかった。モリアーナは武藤騎手&武藤厩舎。ウンブライルを潰す乗り方だった。ルメール騎手、木村厩舎に何か恨みでもあるのか。