リフレーミングは1枠1番スタートから後方を進み、4コーナーから直線で外に持ち出すとメンバー最速タイの34.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイム1分56秒5はレコード。テーオーシリウスが大逃げして前半5F57.6秒のハイペース。後半5F57.6秒、上がりは35.5秒。開幕週の高速馬場でハイペースになってレコード決着になった。リフレーミングは道中かなり後ろにいたが、川田騎手がロスなく回って脚をタメ、4コーナーから直線で上手く外に出して持ってきた。前2走重賞で追い込んで届かず5着に終わったが、1番人気で重賞初制覇を飾った。川田騎手は22年9月以降、中京芝2000mで1番人気なら[13-4-1-2]で勝率65%。大逃げする馬がいて乗り難しかったが、絶妙なタイミングでスパートして差し切った。中央に2頭しかいなくなったキングヘイロー産駒。19年に北九州記念を勝ったダイメイプリンセス以来5年ぶりの重賞制覇となった。次走は新潟記念でサマー2000シリーズの優勝を狙うことになりそうだ。
コスタボニータは離れた2番手を進み、メンバー8位の35.2秒で上がってクビ差の2着。大逃げする馬がいると2番手につけた馬がなだれ込むことが多いが、そのパターンになった。それでも牝馬が56キロを背負って1分56秒6で走っており、単に展開に恵まれただけではない。メンバー唯一の重賞勝ち馬が能力と地力を示した。今後はひと息入れ、秋はどこかを使ってエリザベス女王杯に向かう予定。
ディープモンスターは中団からメンバー4位の34.5秒で上がって0.2秒差の3着。外からしぶとく伸びてきたが、リフレーミングに前に入られて追いにくい面があった。ただし脚色を見るとそれがなくても3着だったか。トップハンデ58.5キロを背負って1分56秒7で走っているが、今回は57キロのリフレーミングに切れ負けした。これで重賞では[0-0-1-6]で初めて馬券圏内を確保した。
ヴェローナシチーは中団からメンバー7位の34.9秒で上がって0.3秒差の4着。中団からしぶとく伸びてきたが、リフレーミング、ディープモンスターに切れ負けした。それでも長期休養から復帰して2戦目でパフォーマンスを引き上げた。高速決着に対応できたことは今後に繋がりそうだ。
メモリーレゾンは内ラチ沿いの3、4番手につけ、メンバー11位の35.7秒で上がって0.9秒差の10着。1分57秒4で走っており、普通なら勝ち負けできる時計だが、いかにも時計が速過ぎた。函館で勝ったようにもっと時計の掛かる馬場が合うタイプ。馬体が成長してきている。牝馬限定戦で注意したい。
WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM