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競馬サイト「WAKUWAKU競馬道場」(1999年~)の主宰。2002年から笠倉出版「競馬大予言」の「重賞データ1本釣り」を連載中。著書は「重賞を勝つための極意」など。

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オールカマー レース回顧
2024-09-25 00:16:00
テーマ: レース回顧
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先週行われたオールカマーのレース回顧です。


レーベンスティールは3、4番手の内を進み、直線で狭いところを捌いてメンバー2位タイの34.1秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分11秒8。アウスヴァールが逃げて前半5F61.0秒のスローペース。後半5F58.4秒、ラップは11.9-11.8-11.6-11.3-11.8秒。内を通って前に行った馬が有利な高速馬場で流れが緩んで後半5Fが速くなり、前に行った4頭が1~4着を独占した。レーベンスティールは道中折り合いを欠き気味、かつ直線で前が壁になったが、ルメール騎手が落ち着いて捌き、最後にひと伸びして抜け出した。前走エプソムCでG3では能力が違うことを示したが、G2でも能力が違うことを示した。馬体重は2キロしか増えていなかったが、全体的に筋肉量が増えてパワーアップしていた。パドックでテンションが高かったのは久々のせいか。次走は天皇賞(秋)に向かう予定。

アウスヴァールは前半5F61.0秒のスローペースで逃げ、メンバー12位の34.8秒で上がって0.1秒差の2着。4コーナーから直線で後続を引き離したが、最後に馬群を捌いてきたレーベンスティールに交わされた。2走前の函館記念(14人気)で逃げて3着に粘った馬が今度は10番人気で激走した。内が有利な馬場でスローペースで逃げれたことが大きいが、後半5Fを全て11秒台で走ってパフォーマンスを引き上げた。昆厩舎で鍛えられたノヴェリスト産駒。芝2000mで逃げたときは[2-1-4-5]で複勝率58%。

リカンカブールは8枠14番から2番手につけ、メンバー9位タイの34.6秒で上がって0.2秒差の3着。津村騎手が外枠から道中内ラチ沿いの2番手をロスなく回って粘らせた。芝2200mは4、6着に終わっていたが、今年の中山金杯を勝った2戦2勝の中山で12番人気で激走した。内&前が有利な高速馬場でスローペースで前につけたことがかなり有利に働いている。右回りで直線に坂がある中山&阪神のG2以下では[3-1-1-2]。この条件の特にG3で注意したい。

サヴォーナは6枠11番から3番手につけ、メンバー9位タイの34.6秒で上がって0.2秒差の4着。道中前を射程圏に入れて進めたが、スローの上がり勝負になって直線で伸び切れなかった。内を通った馬が有利な馬場で少し外を回ったこともあるが、前に行った2頭を交わせなかったのは物足りなさが残る。G2の神戸新聞杯と日経新春杯で2着がある馬。現4歳世代のレベルの低さもあるか。

アルビージャは10番手の外からメンバー5位タイの34.3秒で上がって0.4秒差の5着。3、4コーナーで外に持ち出したことで外々を回る大きなロスがあった。嶋田騎手は「4コーナーで外に出さず、ステラヴェローチェの後ろで我慢していればもっと際どかった」とコメント。2、3着馬の上がりを上回っているが、位置取りのコース取りの差がモロに出た。

ステラヴェローチェは6番手からメンバー8位の34.5秒で上がって0.4秒差の6着。道悪巧者だが馬場が渋らず、しかもスローの上がり勝負になって切れ負けした。6歳馬でもうひと伸びがない点に懸念があったが、その通りになった。脚元に爆弾を抱えており一戦一戦が勝負になる。

ニシノレヴナントは離れた後方2番手から勝負どころで押し上げて大外に出すとメンバー最速の34.0秒で上がって0.6秒差の9着。スローペースで前残りになり、離れた後方2番手では最速上がりを繰り出しても届かなくて当たり前。AR共和国杯のハンデを意識したレースだったか。

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