■データからのアプローチ(過去10年)
●最近は人気薄の激走が多くなり波乱傾向強まる
1番人気は[2-2-1-5]で4連対。6番人気以下は6連対。最近4年のうち3年で6番人気以下が連対し、馬連は157倍、902倍、28倍、6倍。重賞実績馬が揃うが、最近は波乱傾向が強い。
→人気になる馬は:キタサンブラック、サウンズオブアース、ラブリーデイ、ラストインパクト、アドマイヤデウス
●宝塚記念4着以内の最先着馬が1番人気なら堅実
宝塚記念最先着馬は[3-2-0-4]。4着以内の最先着馬が1番人気に支持されると[2-1-0-1]で連対率75%。苦手な高速馬場で5着に終わったゴールドシップを除き連対を確保している。
→宝塚記念最先着馬:1着キタサンブラック(1番人気)
●天皇賞(春)組は前走着順不問。人気になる馬は狙える
前走天皇賞(春)に出走した馬は[0-2-2-8]。前走9、6着馬が2、6番人気で2着、前走5、10着馬が2、3番人気で3着。天皇賞(春)で惨敗してもある程度人気になる馬は狙い目がある。
→1着キタサンブラック、7着ファタモルガーナ、9着アドマイヤデウス、15着サウンズオブアース
●4歳馬と5歳馬が活躍。6歳以上の高齢馬は未勝利
4歳[3-5-1-16]、5歳[7-1-4-23]、6歳[0-1-2-25]、7歳以上[0-3-2-16]で4、5歳馬が活躍。7歳で連対した3頭は6、7、7番人気だが、今年は出走がない。
→4歳馬:キタサンブラック、ヤマカツライデン
→5歳馬:アドマイヤデウス、サウンズオブアース
→6歳馬:アクションスター、タマモベストプレイ、ラストインパクト、ラブリーデイ
→8歳馬:ヒットザターゲット、ファタモルガーナ
■メンバー&実績からのアプローチ
●今年は10頭の少頭数でも古馬G1実績馬が4頭と多い
古馬G1馬はキタサンブラック(天皇賞春)、ラブリーデイ(宝塚記念、天皇賞秋)、古馬G1で2着がある馬はサウンズオブアース(有馬記念)、ラストインパクト(ジャパンC)。
→今年は上位と下位にかなり力差がある。G1実績馬の仕上がりが良ければ、紛れる可能性は低い。
●穴をあけるのは京都芝長距離重賞で実績がある馬
6番人気以下で3着以内に入った9頭のうち7頭に京都芝2400m以上の重賞で3着以内があった。京都はアップダウンのある特殊コース。穴で京都長距離重賞で実績のある馬、特に日経新春杯好走馬に注意。
→京都芝長距離重賞で1着がある馬:キタサンブラック(菊花賞1着、天皇賞春1着)、ラストインパクト(京都大賞典1着)、ヒットザターゲット(京都大賞典1着)、アドマイヤデウス(日経新春杯1着)
→京都芝長距離重賞で2着がある馬:サウンズオブアース(菊花賞2着、京都大賞典2着)、タマモベストプレイ(京都大賞典2着)
●天皇賞(秋)、ジャパンCの前哨戦でも関連性は低い
過去10年の天皇賞(秋)で京都大賞典組は[1-0-0-17]で連対は昨年のラブリーデイのみ。過去10年のジャパンCで京都大賞典組は[0-0-0-9]でサウンズオブアースの5着が最高。
→天皇賞(秋)を使う馬:ラブリーデイ(昨年の勝ち馬)
→ジャパンCを使う馬:アドマイヤデウス、キタサンブラック、サウンズオブアース、ラストインパクト(昨年の2着馬)
→ジャパンCで京都大賞典組が不振ということを考えるとキタサンブラックは有馬記念が目標か。
■出走予定馬の知っておきたい基本的事項
●キタサンブラック
昨年菊花賞を制し、有馬記念で3着に入った。今年は大阪杯で逃げてクビ差の2着。アンビシャスに切れ負けしたが、2キロ重い58キロを背負っていた。天皇賞(春)は1枠1番から内ラチ沿いをマイペースで逃げ、ラスト4Fを11秒台でまとめて押し切った。流れが緩んでも早めに動いてプレッシャーをかける馬がおらず、スローなら上がりをまとめるキタサンブラックがまんまと勝ちパターンに持ち込んだ。前走宝塚記念は2枠3番スタートからハナを切って前半5F59.1秒(稍重)で飛ばし、直線で後続を引き離したが、最後に2頭に差されてクビ+ハナ差の3着。いつもとは違う速い流れで最後までしぶとく粘り、地力強化を証明した。
菊花賞は2枠4番、天皇賞(春)は1枠1番、宝塚記念は2枠3番。JRAは北島三郎氏のメディア宣伝効果を利用したいのか、G1で内枠に入れている。京都芝は2戦2勝。58キロもこなせる。自宅で転倒し頸椎症性脊髄症になった北島三郎氏は10月4日が80歳の誕生日。翌日には芸能生活55周年のパーティーが行われた。出席した武豊騎手は「キタサンブラックで勝って誕生日のプレゼントをさせていただきたい」とコメント。武豊騎手は13年マイルCSをトーセンラーで勝ってから芝G1で[0-1-0-38]だったが、キタサンブラックで天皇賞(春)を勝ち39連敗でストップ。それ以降の芝重賞は[0-0-1-15]で現在16連敗中。
●ラブリーデイ
昨年は芝2000~2400m[6-0-1-0]で重賞6勝。G1は宝塚記念、天皇賞(秋)を制した。今年は大阪杯、クイーンエリザベス2世C、宝塚記念と4着が続いている。大阪杯はスローペース、前2走は稍重の緩い馬場だった。昨年の京都大賞典(58キロ)は1枠1番から内ラチ沿いの5番手につけ、メンバー最速の32.3秒で差し切って快勝。これまでは切れより地力&持続力タイプだったが、ガツンと切れる脚を使ったことで死角がひとつ少なくなった。池江厩舎はある手法でパフォーマンスを一気に引き上げるが、一度調子を崩すと廃馬のようになり巻き返せなくなる。その点に少し注意したい。2戦連続でルメール騎手が騎乗する。
●サウンズオブアース
まだ重賞を勝っていないが、G1[0-2-0-4]、G2[0-4-0-1]で2着が6回ある。京都外回りでは京都新聞杯、菊花賞、京都大賞典で2着がある。昨年の京都大賞典は中団の外からメンバー3位の32.8秒で差し切る勢いで伸びてきたが、内からラブリーデイに交わされて0.2秒差の2着。ラブリーデイは1番枠、サウンズオブアースは大外10番枠だった。有馬記念と日経賞ではゴールドアクターの2着に入った。前走天皇賞(春)は15着に終わったが、前年も9着に終わったようにやはり距離が長いのだろう。休み明けは[1-3-0-1]。Mデムーロ騎手では[0-2-1-3]。重賞で少し足りないものを補えれば。
●その他
昨年のジャパンC2着馬で今年のドバイシーマCで3着に入ったラストインパクト、昨年日経新春杯と日経賞を連勝し、今年京都記念と阪神大賞典で3着に入ったアドマイヤデウス、大賞典キラー(新潟・小倉・京都大賞典1着)のヒットザターゲット、芝2200m以上[4-2-0-0]で前走丹頂Sを逃げ切った上がり馬ヤマカツライデン、14年の京都大賞典2着馬で前に行ってしぶとい脚を使うタマモベストプレイ、昨年のダイヤモンドS2着馬で前走天皇賞(春)7着のファタモルガーナなど。今年はG1実績馬が強力なため、人気馬同士でガチガチの決着もありえるが、G1実績馬の死角が顕在化すると伏兵の突っ込みがあってもおかしくない。
★先週の予想結果
◆競馬道場(競馬アナリストGM)
スプリンターズS 馬連4,490円的中!◎レッドファルクス優勝!
内房S 3連単44,160円、習志野特別 3連単11,280円的中!
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