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映画「小さいおうち」 - 日常の中で描かれる静かでリアルな戦争
2014-02-19 23:30:00
テーマ: 映画・演劇
山田洋次の映画『小さいおうち』を見てきた。ベルリン映画祭での黒木華の銀熊賞受賞のニュースがあり、それが動機づけとなって映画館に足を運んだ。山田洋次らしい佳作であり、戦争の描き方が素晴らしく、ぜひ見ていただきたいとお薦めする。要するに、言いたいのはそれだけだが、ネットの中に散らばっている幾つかの感想を読んでみたところ、どれも私が感じたものとは違うので、思いきって独自の解釈と解説を試みることにした。まず、大事な点は、この映画は原作とは違うということで、この点をはっきりさせる必要があるだろう。原作はあくまで映画の素材であり、物語そのものも原作の小説とは違う中味になっている。山田洋次が物語を作り変えている。だから、先に原作を読んで、原作のドラマが映画で再現されていると期待して見ると、きっと違和感を覚える結果になってしまうのだろう。原作を読んでない私が、このようなことを言う資格があるかどうか甚だ自信がないが、山田洋次が映画で見せている物語は、中島京子の小説とは別のものだ。大事なポイントから先に言うと - あくまでネットで知り得た情報だが - 原作では、あの日、タキ(黒木華)が時子(松たか子)の手紙を持って板倉の下宿に行った後、板倉(吉岡秀隆)は実際に時子の家(小さいおうち)を訪ねて来ている。この情報を知ったときは驚いたが、だとすると、映画と原作とは全く違う話になる。
映画「ローザ・ルクセンブルク」 - 26年後の戦争と暴力の時代
2013-10-21 23:30:00
テーマ: 映画・演劇
映画『ローザ・ルクセンブルク』を見た。今週末から話題作の『ハンナ・アーレント』が岩波ホールで公開予定で、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督・脚本、バルバラ・スコヴァ主演の、同じコンビによる旧作が前座として一週間だけ上映される興行になった。26年前の1987年、同じ岩波ホールで公開され、そのとき見に行ったので、これが二回目になる。予想したとおり、観客はとても多くて、座席はほぼ満席の状態だった。ほとんどの客が私と同じく二度目の観賞で、この映画との再会を待機していたような雰囲気を感じた。新作『ハンナ・アーレント』を見るとなれば、やはり26年前の旧作に心が向かう。この特別企画は事業として正解だ。中高年で埋まった劇場内を見渡しながら、この人たち一人一人の26年前はどうだったのだろうと思い、26年間はどうだったのだろうと考えた。ネットを検索するかぎり、DVDが一般に売られている形跡がない。TUTAYAの宅配レンタルで探すと、「現在、この作品のレンタル用作品は取り扱いがございません」とレスポンスが出る。ホールが満席だったのは、そういう事情もあるのかもしれない。カンヌ映画祭で主演女優賞を取っているくらいだから、それなりに名作のはずなのだが、どうも市場的には芳しくないようだ。一言で言えば、この映画は、一度見た者には忘れられない衝撃的な感銘を残し、ずっと心に尾を引いて残るのだが、見たことのない者には価値を説明しにくい作品なのである。
映画「標的の村」 - 基地負担を押しつけるということ
2013-10-16 23:30:00
テーマ: 映画・演劇
いいね1
映画「標的の村」を見た。高江の問題について描かれたドキュメンタリー作品である。高江の問題について、テレビや新聞ではほとんど情報に接することがない。マスコミは高江を報道しない。一度、マコーマックがダワーと対談したNHKの番組の中で、現地を訪れて少し触れたことがあるだけだ。辺野古や普天間については紹介されるが、高江はマスコミではタブーの扱いになっている。高江を出さない。高江という言葉を言わない。だから、高江の問題について全体が整理されたドキュメンタリーを見たいと思っていた。この映画は、実にそのニーズにミートして過不足ない情報上の満足を提供してくれる作品だ。「全体が整理された」とは、空間的かつ時間的な概括という意味だが、その両方でこの作品は説得的で、高江について無知な人間を啓蒙してくれる。まず、空間的説明が重要だ。これまで、高江を上空から撮影した映像を見たことがなかった。高江地区は、広大な北部演習場に囲まれた森の中の場所にある。いわゆる米軍北部演習場は、北の国頭村と南の東村にまたがって広大な領域を占めているが、特に東村は、村の面積の半分に及ぶ北東部のやんばるの森をすっぽり演習場に割かれている。東村を北東部と南西部の二つに分割して、半分の面積の北東部がそのまま米軍演習場になっている。高江地区は、その北東部の演習場の中に、まさに陸の孤島の状態で存在している。
渋谷のレイトショーで加藤周一の『しかしそれだけではない』を見る
2010-05-02 23:30:00
テーマ: 映画・演劇
週末(4/30)、渋谷のシネマ・アンジェリカで最終上映の「しかしそれだけではない」を見てきた。夜の7時半に始まるレイトショーで、時間に余裕があったため、久しぶりに原宿からNHKの前に出て公園通りを下るルートを散歩してみた。ちょうど、この夜はV6のコンサートがあり、代々木体育館前の石畳の広場が若い女の子でびっしり埋まっていた。原宿駅前では、「V6のチケット譲って下さい」と書いた手製の小さなプラカードを掲げた女の子が何人も立ち、真剣な表情で駅から歩く人の群れに向かって訴えていた。渋谷の街は相変わらず人がいっぱいでゴミゴミしていた。この界隈だけは高齢者が少なく若者が多い。外人も多い。賑やかで活気があるけれど、街に昔の(ニュートラ時代の)若々しさや溌剌さがあるかと言うと、決してそうではなく、ゴミゴミと汚れた繁華街の雰囲気ばかりが漂っている。公衆トイレと同じで、使う人が多いので街が汚れる。使う人が多すぎる。デザイナーズを集積していたPARCOのPart2は、3年前に閉鎖されたままの朽ちた姿を晒していた。公園通りに面した超一等地なのに、商業施設として買い手がつかないのだろうか。日本中で最も人通りが多い渋谷も、事情は四条河原町やはりまや橋交差点と同じだとわかる。赤坂プリンスも同じような残骸の運命になるのだろうか。兄(清二)の方もボロボロ、弟(義明)の方も滅茶苦茶。スペイン坂の「びいどろ」は昔の店舗のまま営業していた。道玄坂の「くじら屋」も元のまま健在だった。
『愛を読むひと』 ‐ 主演女優の名演と<物語>を持つことの中味
2009-07-18 23:30:00
テーマ: 映画・演劇
小説『朗読者』を映画化した『愛を読むひと』を見てきた。小説は10年ほど前にベストセラーになって、ネットの中でもずいぶん話題になった記憶がある。この作品でハンナ役を演じたケイト・ウィンスレットは今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞している。物語は15歳の少年と36歳の女が出会って恋に落ちるところから始まる。15歳から52歳までのマイケル役は二人の男優でキャストを分けるが、67歳で死ぬまでのハンナ役はケイト・ウィンスレットが一人で通す。その演技力が絶妙で、アカデミー賞主演女優賞の実力とはまさにこれだと感嘆させられた。ひょっとしたら、67歳の老婆のハンナ役は別の女優を使っているのではないかと疑ったほどだ。ケイト・ウィンスレットはまだ33歳。思ったことは、日本の同じ年代の女優であれほど完璧な老婆役を演じられる女優がいるだろうかということで、演技力という言葉の古典的意味について考え込まされる。夜の民放のお笑い番組を見ていたら、47歳の斉藤慶子と42歳の国生さゆりが出てきて、現役の男子大学生がストライクだのボールだのとやっている。日本のアンチエイジングは妙に空疎で、女たちの容貌は、中年を過ぎても確かに若くてかわいいが、若さのアピールを軽薄さのアピールとイコールにしているところがある。
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