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・現在、コメントにつきましては、エキサイト版の方で受け付けております。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。Twitterでの情報発信も続けておりますので、どうぞご利用下さい。
NHKスペシャル『JAPANデビュー(2)天皇と憲法』 - 右傾化と立花隆の警告
2009-05-06 23:30:00
テーマ: 社会・教養
NHKスペシャル『JAPANデビュー』の第2回『天皇と憲法』が5/3に放送された。前回作の『アジアの一等国』や『プロローグ』と比べるとプレーンでオーソドックスな内容に仕上がっていて、特に新しい問題提起や意表を衝く歴史描写はなかったが、重要な問題をよく纏めて整理した佳作の歴史番組だった。前回の『アジアの一等国』はいかにも五十嵐公利が手がけた野心作の性格が濃厚で、すなわち、子安宣邦と小熊英二の研究成果に影響された歴史認識で構成されていて、NHKによる初の本格的な台湾論を脱構築主義的視角から試みるという、言わば前衛的な企画のものだった。日本人の一般認識であり、NHKの標準的な教科書でもある司馬史観の台湾論を飛び越えた冒険的な挑戦であり、そうなると右翼の側から苦情が出るのは当然かも知れない。右翼の苦情の問題には立ち入らないが、基本の教科書に十分に目配りする姿勢がないと、思わぬところで事故に遭遇する。しかし、台湾の政府とアカデミー、そして多くの台湾の人々は、五十嵐公利とNHKの挑戦を静かに支持して見守ってくれているのではないか。私はそう思う。あの番組は心を揺さぶる感動的なものだった。
ETV特集『日本と朝鮮半島2000年』- 山尾幸久の「日本書紀の史料批判」
2009-04-27 23:30:00
テーマ: 社会・教養
NHKのETV特集で『日本と朝鮮半島2000年』のシリーズが始まった。大型企画の歴史特集で、1年間かけて全10回放送される。しかも1回の放送時間が1時間半と長く、実に本格的で大規模な特集として企画制作されていて、このような番組の出現を待ちわびていた私は感無量である。これまで、私から見て、NHKの韓国朝鮮研究は貧弱で、大型の名作を作り残す想像力と使命感を持っていなかった。特に、NHKの中国歴史研究が圧倒的な世界的水準であったのに較べて、NHKの半島歴史研究はあまりにも弱く、そこへ踏み込んで行く知性と勇気の欠如が私には不満だった。なぜNHKは朝鮮半島の歴史に正面からチャレンジしないのか、私の欲求不満は80年代から続き、そして2000年代に入って政治が極右化する情勢になり、安倍晋三による愚劣な介入事件などがあり、その希望を半ば諦めかけていた。ようやく悲願の放送に立ち会うことになった。司馬遼太郎が生きていたら、金達寿が生きていたらと、そう思わずにはいられない。今年のNHKは目を見張るほど制作に意欲的で、面白い企画が目白押しで、私は週末毎にテレビに齧りついている。
NHKスペシャル 『プロジェクトJAPAN?第1回』 - 脱司馬史観の台湾論
2009-04-07 23:30:00
テーマ: 社会・教養
4/4と4/5にNHKの『プロジェクトJAPAN』のプロローグと第1回の放送があった。予告に気づかず、いきなり本番を見たが、NHKらしい壮大なスケールと深い内容のシリーズのスタートに興奮と感動を覚える。思い出したのは、NHKが1995年から1996年にかけて放送し、さらに何度か再放送された『映像の世紀』で、主題曲の哀調を帯びたピアノの旋律と山根基世の絶品のナレーションが印象的だった。11集企画の『映像の世紀』の最終回が『JAPAN』で、20世紀が始まり、モノクロフィルムで記録されるようになった日本の姿が日露戦争の頃から紹介される特集だった。1992年から1993年の『ドキュメント太平洋戦争』、そして1995年から1996年の『映像の世紀』からすでに久しく、この二つに匹敵する規模と内容の大型歴史ドキュメンタリーをNHKは作っておらず、NHKの想像力と制作力の衰退を怪しみ悲しんでいたが、ようやく本来のNHKのクオリティが国民に届けられた感がする。この『プロジェクトJAPAN』は『映像の世紀』の『JAPAN』が原点だ。近代国家日本の150年。その歴史認識をグローバルな視点から構成した作品である。キャスターは五十嵐公利。五十嵐公利のライフワークとなる。
ハンナ・アレントのマルクス批判 - 恐慌の時代の説得力の行方
2009-02-20 23:30:00
テーマ: 社会・教養
2/17に行われた慶応義塾大学法学部の入試小論文にアレントの「公共空間」論が出題されている。直接の出典は和田紳一郎の『メディアと倫理』だが、アレントの「公共空間」なり「公的領域」の概念についての知識や理解、そしてある程度の関心がないと、受験生は問題の解答を論述することが難しいだろう。どうやら他の大学でもアレントを小論文の題材に使うことは頻繁に行われている模様で、予備校の小論文指導でも「常連」の扱いになっている。時代は変わったものだ。われわれの頃の倫理社会の教科書にアレントはなかったし、大学の講義で取り上げられることもなかった。現在、日本においてアレントやアレントの「公共空間」論は、すでに当然で所与の「常識」になっていて、18歳の受験生レベルの知識となり、日常世界の一部になっている。もっとよく考えると、現在の日本の政治学の世界で、アレントがまさに中心で頂点で標準の思想家の位置を占めているのだ。昔の丸山真男やマルクスとウェーバーの聖哲のポジションをアレントがリプレイスして、アレントによって政治学や社会科学の基礎が構成されている。
辺見庸のマチエール論ときっこの日記 - ネットの中での再生と回復
2009-02-05 23:30:00
テーマ: 社会・教養
特集番組の中で辺見庸が論じていたキーワードの一つが「マチエール」だった。手ざわり感、触感、表面の質感、材質感という意味のフランス語(matiere)で、油絵の絵肌を表現するときなどにも、この言葉が使われる。岩波の哲学・思想辞典と平凡社の哲学辞典を捲ったが、この用語の記述はなく、辺見庸が独自の意味で使っているように思われる。ある日、足立区の中学校で講演する機会を得た辺見庸が、生徒たちの前で「もの食う人びと」の話をする。その中学校は、殺人以外は何でもありますと校長が言う荒れた学校で、全生徒の2割が生活保護受給家庭で、何割かが給食費を払えず、しかも、母親が風俗で働いて収入を得て、男と同棲をしている家庭が多く、場合によっては母親が自宅で「商売」をしているような、そんな家庭環境を持つ子どもたちが通う学校だった。彼らは机に足を上げ、顔をそむけて窓の外に目をやり、鼻歌を歌って話を聞いてない素振りをしながら、片方の耳で辺見庸の話を聞いている。講演が終わって、話を聞いてなかったはずの男の子が辺見庸に質問を発する。「先生、女、買ったことある?」。
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