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最後は金目だったザッケローニ - 本田圭佑が腐らせたサッカー日本代表
2014-06-26 23:30:00
テーマ: スポーツ
テレビでサッカー観戦することが、隠居後の丸山真男の愉しみの一つだった。1982年に出された『後衛の位置から』、そのあとがきに、本のタイトルの由来が次のように書かれている。「三、四の題名をひねり出し、その中から未来社が選んだのが『後衛の位置から』である。これでも著者の感じでは何か身構えが大仰すぎるが、その解釈は読者の想像に委ねる。先日テレビでサッカーの国際選手権大会を見ながらあらためて気付いたのは、最近の試合が、私が学生時代にホッケーをやっていた頃と比べて格段に機動性を増し、フルバックがフォワードに素早く入れ替わって攻撃をかけることさえも、珍プレイではなくなったようである」(P.190)。最後列のディフェンスが、最前線に駆け上がって攻撃参加し、敵のゴール前で得点に絡む。長友祐都の活躍ですっかり定着したこのサッカーの絵は、メキシコ五輪(1968年)の頃はまだポピュラーではなかった。本が出版されたとき、丸山真男のいたずら心の狙い的中と言うか、この「題名」への「読者の想像」はずいぶん市中で話題になった。また、この題名は、丸山真男の政治思想が奈辺にあり、市民にどういう政治主体の姿を期待し督励しているかを、一言で表現したシンボリックな比喩でもあるとも言える。その丸山真男が生きていたら、今回のブラジルW杯の日本代表の姿は、果たしてどのように映ったことだろう。
祝 リオ・デ・ジャネイロ五輪開催 - 日本はこうプレゼンすべきだった
2009-10-04 23:30:00
テーマ: スポーツ
リオ・デ・ジャネイロとはジャネイロ川の意味である。リオはリバー。ブラジルには北東部にリオ・グランデ・ド・ノルテ州があり、南端の国境部にリオ・グランデ・ド・スル州がある。「北の大河」州と「南の大河」州であり、アマゾン川とラプラタ川を意味する。五輪開催が決まったコペンハーゲンのIOC総会会場で、ルーラが感無量の涙を流していた。ルーラは、世界の政治家の中で私が最も信頼を寄せ、高い評価を与えているカリスマ的指導者である。ルーラのような傑出したスペックとケイパビリティを持った政治指導者は日本にはいない。4年ほど前のNHKのドキュメンタリー番組で紹介されていたが、貧しい農民の子として生まれたルーラの家には電気も引かれていなかった。少年時代の境遇を忘れないために、ブラジルの農村の貧困を忘れないために、必ずこの場所を訪れるのだと番組で自ら語っていた。一家は貧しい北東部の農村から出てサンパウロに移住、ルーラは12歳で働きはじめ、働きながら小学校の課程を修了する。やがて労働組合の活動家として頭角をあらわし、政治運動家としての卓越した才能を発揮、遂に連邦共和国の大統領に選出される。ルーラには学歴はない。だが、ルーラが大統領になって、ブラジルは著しく躍進を遂げた。ルーラの目標は、ブラジルを豊かに発展させ、ブラジルから貧困をなくすことであり、そのために次々と新しい国家プロジェクトを立ち上げてきた。
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