今日(12/15)の朝日新聞は、全部で3面(1、2、4)を使って習近平の天皇特例会見の問題を記事にしている。このニュースについて最初に考えなくてはならないのは、新聞もテレビも誰も指摘してないが、
天皇陛下ご自身の内意が明瞭に発信されている点である。小沢一郎がいみじくも言うとおり、政府の一部局の一役人に過ぎない宮内庁長官が、政府トップである官房長官の要請と指示を二度にわたってまで拒絶し、しかもその理由を正式に記者会見で外に発表するのは異例中の異例の事態だ。宮内庁長官が本人単独の意思で敢行できるものではない。さらに、辞表を書けという小沢一郎の
恫喝に対して、羽毛田信吾はその夜のうちにマスコミの前で堂々と正面から反論、辞任の意思のない旨を
公表するに及んでいる。宮内庁長官の立場でここまで強硬に突っ張れるのは、当然ながら天皇陛下の強力なバックアップがあるからで、その事実を国民に知らせているのである。天皇陛下ご自身が「1か月ルール」を守るように政府に求め、国民に訴えているのだ。小沢一郎の昨日(12/14)の
記者会見の暴言と詭弁は、軽薄と勘違いが甚だしいとしか言いようがなく、天皇と皇室の尊厳を著しく貶める行為であり、国益を侵害するものである。この問題の影響は大きく、鳩山政権の今後の運営に重大な支障を及ぼすだろう。それと、中国政府の勘違いと対日外交の失策についても厳しく問題視しなければならない。小沢一郎を買いかぶり過ぎだ。緊張感が欠如している。