ネットの一部では相変わらず民主党支持者がヒステリックに声を上げ、滅茶苦茶な論法で鳩山擁護の匿名投稿の山を積み上げている。ネットの政治論議がマスコミ報道と並立する説得力や影響力を持ったものに育たず、いつまでもマスコミが権威を持ち続けてしまうのは、ネットがこうした非常識で狂信的で砂漠的な「便所の落書き」状態のまま放置されているからであり、ネットの無知や愚昧や倒錯や狂気が結果としてマスコミ権力の安泰と永続を保障してやってしまっている。曰く、法的には何も問題がなかったのだから辞める必要はない。曰く、今回の資金は利益供与や賄賂ではないのだから何も問題はない。曰く、他の政治家も皆やっていることだから構わないじゃないか。曰く、首相がコロコロ変わるのはよくないから辞めてはいけない。曰く、自民党を利するから鳩山は辞めてはいけない。曰く、マスコミが辞めろと言っているから辞任には絶対に反対だ。曰く、西松事件と同じく検察のクーデターだから辞めてはいけない。これらの発言は、一つの場所にどれほど多く数を集めても決して政治的な力にはならない。右翼掲示板が選挙時に見せる極右政党支持の誇大な勢力示威と同じ現象である。ゼロはどれだけ加算してもゼロだ。こうした陳腐な鳩山擁護論の奇声が膨らむほど、逆に、鳩山政権はその愚劣な光景に接した良識的な一般層の不興を買い、彼らを支持から不支持の方向へ追いやることだろう。