昨日(3/11)のテレビの報道は、金賢姫元死刑囚が飯塚繁雄と飯塚耕一郎に釜山で面会したニュースで埋めつくされた。暫く静かになっていた
拉致問題が、またぞろ日本のマスコミを占領する悪夢が復活し、不愉快で憂鬱な気分にさせられる。ただ一点だけ、今回は重要な変化が起きていることに気づいた。ネットの中が全くこの問題に反応していない。例えば、大手右翼掲示板がこの話題を取り扱っていない。これは不思議な光景だ。ブログ左翼系の方面でも記事にして議論している者がいない。関心がないのだ。国民の中でこのニュースに注目している人間がいない。もし一般に関心の高い問題であれば、すぐに右翼掲示板で騒ぎが起こり、左右両翼の井戸端ブロガーがアクセス稼ぎに記事を書く。テレビ報道ではどの局も大々的に取り上げて、数日前から予告編を宣伝していた金賢姫と拉致問題が、ネットでは誰も話題にしない屑扱いのニュースになっている。明らかに国民は倦み飽きているのだ。もし「国策報道」とか「国策事件」という言葉があったとすれば、北朝鮮拉致問題ほどその語に相応しい報道や事件はないのではあるまいか。