検察側の動きがあまりに早くて驚かされる。昨日の
記事を上げたとき、具体的な公共工事の嫌疑について検察から情報が漏れるのは1日か2日後だと思っていたら、直後に岩手県の小沢事務所への強制捜査が入り、数時間後には「胆沢ダム工事」という具体的な
物件名まで飛び出てきた。予測のインパクトを狙ったつもりの昨日の記事の題名は一瞬で減価償却されてしまい、検察側の獰猛で凄烈な今度の捜査攻勢に驚かされる。「小沢一郎は退路を断った」と新聞は書いているが、退路を断ったのは検察も同様のようで、今朝は早くも小沢一郎への事情聴取を検討という
ニュースが出た。一気呵成に勝負に出ている。それは、昨日の小沢一郎の記者会見の発言が検察の予想以上に過激な内容で、検察の捜査を不公正な権力の行使だと正面から批判したためである。もしこのまま小沢一郎が代表の座を続け、そして民主党が総選挙に勝利したなら、小沢一郎の検察批判は国民に支持されたということになり、麻生政権のためにあからさまな国策捜査を発動した検察の威信は地に墜ちる。正義の立場を失い、司法権力の正統性を根底から損なう。