憲法記念日の昨日、NHKでは憲法に関する特集番組が3件放送された。綜合放送の朝の時間帯に放送された「いま問われる25条“最低限度の生活”」、夜のNHKスペシャル「JAPANデビュー 第2回 天皇と憲法」、ETV特集「「いま憲法25条“生存権”を考える-対論 内橋克人×湯浅誠」である。NHKが憲法記念日にこれほど盛り沢山の特集を企画制作したのは初めてか、久しぶりのことではないか。昨年は何かあっただろうか。ここ数年、特に小泉政権以降、憲法記念日なのにNHKは何も真面目に憲法を特集した番組を放送して来なかった。このブログは5年間続けているけれど、もしNHKが本格的な番組を放送していたなら、必ずレビューを記事に上げていたはずだ。今年のNHKは少し違う。元のNHKに戻り始めていて、視聴率も好調で、自信を取り戻している。今回のNHKの憲法特集において特筆すべきだったのは、第25条の生存権をテーマとしていた点で、3本中2本が25条の番組だった。25条が憲法記念日に特集されたことがあっただろうか。私の記憶では初めてで、朝日訴訟(人間裁判)をあれだけ詳しく映像で取り上げるのを見たのも初めてで感慨深い。