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・現在、コメントにつきましては、エキサイト版の方で受け付けております。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。Twitterでの情報発信も続けておりますので、どうぞご利用下さい。
政治言語としての「政権交代」 - ポピュリズムと擬似カリスマ
2009-05-16 23:30:00
テーマ: 政治・経済
5/11の小沢一郎の辞任会見の席上で、誰かが「小沢さん辞めないで」と叫び声を上げたという報道を見たけれど、その行為はあまりに軽率で非常識だったのではないだろうか。多くの国民は、民主党の一部にある世間の常識感覚との大きな隔たりを感じて幻滅したことだろう。民主主義の政治なのだから、それは確かに衆愚政治と隣り合わせではあるのだけれど、基本的に現在の多数の支持を得なければ権力を手にすることはできない。その政治家や政党の振る舞いが一般市民の感覚や常識とあまりにかけ離れすぎると、どれほど彼らが自己を強い政治的信念の持ち主だと確信し、蒙昧な大衆を指導する前衛の選良だと心得ていても、結果的に多数の支持や共感を調達することはできなくなる。「マスコミの洗脳報道に騙されている多数の市民」の像が真実なのか、「常識を失って無能な金権指導者を礼賛している自分」の像が真実なのか、二つの表象に対して緊張感とバランス感覚を持って対峙する必要がある。そして自分が公衆の前で発した言葉は必ず自分にハネ返って来る。政治家は自分の言葉に責任を持たなければいけないよね。
政治倫理と市民常識 - 民主党が西松事件で苦しむのはこれから
2009-05-14 23:30:00
テーマ: 政治・経済
誠実さを言語化せよと辺見庸は言った。言語が響き合うマチエールな体験に挑戦して、それを獲得し確信することだと言った。それをブログの政治言論に適用するなら、それはどういう形式や内実になるのだろうか。政治の世界や、政治に関わって飛び交う言葉の世界は、人間の誠実さとは全く無縁の、それとは対極の世界であることは間違いない。けれども、ペストに擬えた人間の絶対悪に打ち克つ唯一の方法は誠実さであるというカミュの啓示に真理を得たとき、今の日本の絶望的で終末的で言語剥奪的な政治状況の中で、それに立ち向かう有意味で説得的な政治学の理論なり主張の端緒を得るためには、やはりこの方法に依拠する態度を持ち、そこから政治に向かい合う勇気を試行錯誤するしかないのではあるまいか。嘘ばかりの現実に、嘘ばかりの言説が向けられ、嘘を嘘だと思わず、各自が自分を嘘で包み込み、同じ嘘を信じる仲間を増やそうと懸命になっている。でも、それは破綻する。やってられなくなる。自分を嘘で騙し、他人を嘘で騙すことは、自分が騙されていることだと気づくからだ。
小沢一郎の時代の終わり - 鳩山由紀夫への禅譲と民主党の落魄
2009-05-12 23:30:00
テーマ: 政治・経済
ようやく小沢一郎が辞任を発表。政治は長い時間を無駄に浪費して、新しい局面を迎えることになった。私は、3月下旬の大久保秘書起訴前の時点で辞任は不可避と予想してブログに記事を上げ、菅直人も続投は無理だから早く身を引いた方がいいと小沢一郎に諭したが、頑迷で権力への執着心が強い小沢一郎は決断ができず、周囲の忠告に素直に従えず、無意味に代表の座に居座って組織を混乱させ、党の支持者や関係者に迷惑をかけ続けた。最終的に辞任表明に至ったのは、党内で小沢降ろしの動きが広がり、このまま選挙前まで引っ張ることが不可能だと判断できたからである。先月下旬には地方行脚まで再開し、政権交代するまでは辞めないと強気を言い張っていたが、その言葉をあっさり裏切って、結局は辞任に追い詰められた。3月の時点ですぐに決断して辞めていれば、二階俊博の閣僚辞任に持ち込むことができ、政治とカネの問題の政局で民主党がアドバンテージを握ったまま、それを争点にした総選挙に縺れ込ませる戦術も可能だった。辞任を無用に遅らせたために、党に与えた損害は測り知れないほど大きく、西松事件は民主党の票を減らすだけの顛末となっている。
5/9辺見庸講演会と「狼たちの遠吠え」 - 特定の一人に言葉を届ける
2009-05-11 23:30:00
テーマ: 社会・教養
5/9に「暴力の時代-言葉に見はなされるとき」と題した辺見庸の講演会が大隈小講堂で開催され、1か月ぶりに早稲田大学に足を運んで聴いてきた。週末だったこともあり学生は少なく、新歓の頃と違ってキャンパスは静かになっていた。緑の木立の下に椅子に座って、近くから来ている高齢の女性たちが大隈講堂を水彩で写生している。小講堂は地下にあって座席数300。講演は午後1時半開始で、1時間前には到着したが、入口で係員が整理券を配布していて、受け取った番号は108番だった。最初に講演会の情報をネットで知ったとき、電話での事務局の案内は当日に入口前で並んでくれというもので、この情報をブログで流すと来場者が殺到するかもと恐れ、なるべく人が多く集まらないようにと願っていた。同じ事を事務局も考えていたのか、告知は抑制していたようで、幸い、人が溢れて混乱する事態はなかった。来場者である東京のレフツは、老若さまざまだったが、とても品がよく、知性と教養のレベルが高い。辺見庸の講演を欠かさず聴いている人たちで、男性は一人で来ている者が多い。女性は二人連れ(友達や母娘)が多く、そのためか女性客の方が多い。
湊かなえ『告白』 - 少年犯罪、裁きと復讐、人の心はミステリー
2009-05-08 23:30:00
テーマ: 読書・文芸
2009年本屋大賞を受賞した湊かなえの『告白』を読んだ。どの書店でもこの本がうず高く店頭に平積みされている。積み上げられた冊数が他の本と較べて段違いに多く、猛烈な勢いで売れていることがわかる。期待して読んだが、中身は評判以上で、想像をはるかに上回る完成度の高い作品だった。これだけ前評判が高く、そして前評判を超える感動を得られる本に出会う経験は滅多にない。村上春樹の『海辺のカフカ』以来だろうか。この小説は、とにかくアイディアが素晴らしい。本の帯に広告宣伝コピーとして読者の感想が載っていて、「これから読む人に言いたい。寝る前に読まないで下さい。読了まで眠れなくなります」と書いている。この短い言葉が、この本の何たるかを最もよく言い得ている。途中で止められない。息をつく間がない。先へ先へ読ませる。暗くて恐い物語の中に入ったまま、関心がその世界に没入して、読み終わるまで出られなくなる。小説であれ何であれ、通常、最後まで一気に読み通せる本は本当に少ない。この本はそこが全く逆で、展開があまりに完璧すぎて、途中で読むのを中断して本を置くことができなくなる。展開と構成の絶妙さに息をのむ。
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