一昨日(7/19)の「サンデープロジェクト」に出演した岡田克也は、視聴者の前で「小泉改革は基本的に正しかった」と言い放った。新自由主義者としての本性発露の瞬間だったが、自分は「官から民への小泉改革は正しかった」と言いながら、自民党に対しては「小泉改革の総括が必要だ」などと衒いもなく攻撃の鉾先を向けている。マスコミに風を吹かせてもらい、投票前に圧勝を確定させてもらうと、何を言っても正義の味方の発言になり、勝者の凱歌になって許される。今回のマスコミの選挙報道の偏向は、4年前の郵政選挙よりも極端で甚だしい。完全に「政権交代」を既成事実化している。マスコミが仕切ってマスコミのために選挙をしているようなものだ。4年前も驚かされたが、不偏不党の原則は死語になっている。4年前も、そうしたマスコミの異常な偏向と誘導に対して異議を唱える声をネットで上げる者は少なかったが、今回は4年前以上に少なく、ほとんど誰もマスコミに抵抗や反論を試みていない。マスコミと一緒になって民主党の「政権交代」のお祭り騒ぎに興じている。「明治以来の官僚支配の打破」などと、4年前の小泉純一郎が「改革」選挙で唱えていたフレーズと同じではないか。4年前の郵政選挙でやった自民党の官僚攻撃のパターンを民主党がコピーペーストしているだけだ。