新聞とテレビは、民主党のマニフェストの発表と同時に「財源が曖昧」と非難の集中砲火を浴びせ、消費税増税とセットされていない給付政策の列挙をバラマキだと攻撃している。だが、この非難は全く的外れであり、民主党はマニフェストの中で消費税増税をフォーカスしているし、日程や根拠も示している。「消費税増税が示されてない」という批判は当を得ておらず、それはマニフェストを読んでない者の主張だ。と言うより、消費税増税が示されていることを知りながら、敢えてプロパガンダのシャワーを浴びせる意図と目的で、民主党のマニフェストを読んでない者に向って、そうした「決めつけ」の集中攻撃を行っているのである。そこには民主党側の周到な計算が裏にあり、マスコミに民主党に対する消費税財源攻撃を焚きつけて煽らせ、世論を消費税増税賛成多数に仕向けて行こうとする狙いがある。つまりマッチポンプだ。マスコミと民主党執行部は、阿吽の呼吸で消費税増税の政治を演出し役割演技している。結論を言えば、民主党の消費税増税は年金制度の財源としてマニフェストに計画されている。それは今回のマニフェストを過去のマニフェストと比較すれば一目でわかる。2年前の参院選のマニフェストでは、「年金基礎部分」への政策投入のために無駄を削って6.3兆円を捻出していた。