反貧困ネットの衆院選マニフェスト(私たちが望むこと17項目)を読むと、冒頭の「私たちの要求」と題された第1項目の中に「②貧困施策においてはパッケージで対策をこうじること」と書かれている。4か月前、3/28に反貧困フェスタ2009に参加したとき、湯浅誠が中島岳志と対談した分科会に出席して、質疑の機会に私は湯浅誠に直接こう問うていた。「間もなく衆議院選挙がありますが、湯浅誠さんは、反貧困なり派遣村の立場から、具体的な政策要求を各政党に提示して、それを選挙のマニフェストに反映させようというお考えはありますか」。これは質問というより要求をぶつけた形だったが、湯浅誠の回答はネガティブなもので、「それは例えば、各政党に公開質問状を出すということなどでしょうか。現在は選挙に向けて特に何か動きを起こすことは考えていません」という期待はずれな返事が返ってきた。この私の質問(要求)に対しては、むしろ対談者の中島岳志の方が積極的に拾ってくれて、「なるほど、反貧困が政策要求を出して選挙の争点形成に加われということですね」と言い直し、前向きに行動を促すべく湯浅誠に水を向けてくれたことを思い出す。