11月に入り、今年も残りあと2か月となった。横浜で開催されるAPECまで2週間。今日(11/1)は漁船衝突事件のビデオが国会で公開され、週末はハノイの一件があり、政治と報道は否が応でも中国問題に関心が集中してゆく。前原誠司が中国について発言をする機会が増える。横浜で
日中首脳会談を開けるかどうかが重要な焦点になるが、前原誠司は再度それを潰すべく立ち回るだろうし、それを止められる人間はいないし、マスコミも前原誠司を擁護して中国を非難する論調で統一されている。そのため、2週間後に日中が首脳会談を持つ調整はきわめて難しく、仮に開催の方向で準備されたとしても、今回と同じく土壇場で混乱が起きるのは必至だろう。中国側は、首脳会談に
前原誠司が介入するのを拒絶する構えを崩さないから、仙谷由人とのホットラインだけを
正式チャンネルとして日本と交渉するはずで、横浜での外相会談を認めず、首脳会談への前原誠司の同席も断ってくるだろう。なぜなら、反中原理主義者の前原誠司が同席すれば、事前調整で合意した内容とは別の議題が本番のテーブルで持ち出され、会談が紛糾して日中が決裂し、ステートメントの発表はおろか両首脳による共同記者会見も開けない異常事態に及ぶからである。前原誠司を外すか首脳会談を見送るか、選択は二つに一つしかなく、曖昧な形で2週間後を迎えれば、必ずハノイと同じ騒動が繰り返される。オバマも来日して世界中の視線が集まる横浜で。