今日の記事は有料版だけの公開とします。来週の木曜(12/2)にPARC自由学校で講演があり、それの準備をしているところですが、現時点で次の構成を考えています。(1)湯浅誠批判(政策理論と政治運動)、(2)今年の政治の回顧、(3)「一九八四年」、(4)ポピュリズム、(5)理想と構想、(6)来年の政治の予想、(7)インターネットの言論状況。こんな献立の予定です。ご案内のとおり、PARC自由学校から与えられたh
私のテーマは「サヨナラ! 新自由主義&ポピュリズム政治」になっています。そこで、ポピュリズム論の議論を中心にした中身を検討していたのですが、折角の機会なので、もっと幅を広げて、今年のブログで論じてきたことを纏めて詰め込んでみようと思い始めました。ポピュリズム論だけですと、少し原理論的な部分が多すぎて、政治学の本を読み上げる感じになります。ポピュリズムについては、日本だけでなく世界全体の今の政治的現実を考察する上で重要なキーワードになっていて、この言葉を使うことなしに政治を語ることはできない状況ですが、私の場合は、この概念を考えるうちに、山口二郎が新書で著した内容とは別な方角に探求が向かいました。ブログでも
少しご紹介しましたが、それは古代ギリシャの哲学、ソクラテスやプラトンの世界への遡上です。そちらの方面に関心が向かい、要するに民主主義そのものを考え直すという問題意識になりました。ポピュリズムの問題を考える上で、そうした思考作業が必要だと思われるのです。