一瞬で社民党は切り崩され、福島瑞穂の反撃の政治は失敗した。報道では、重野安正と阿部知子に加えて副党首の又市征治も離脱反対で、福島瑞穂に政府方針の閣議了解を迫ったと言う。福島瑞穂だけが署名拒否を貫いているらしい。全く呆れた話で、社民党支持者は天を仰いでいるだろう。おそらく昨日(5/27)の一日で、自治労や日教組などの組合が社民党に働きかけ、切り崩しに動いている。政権側は、福島瑞穂を罷免し、辻元清美を残し、社民党の連立維持を残す構えで、つまり、社民党に対して党首を変えて持って来いと言っているわけだ。そうすれば、週明けの5/31に再び閣議を開き、全員署名で政府方針を決定するという段取りが踏める。こうなると、焦点は5/30の社民党の全国幹事長会議で、そこで福島瑞穂の党首解任の緊急動議が提出されるか、あるいは5/29に社民党の常任幹事会が開かれ、そこで福島瑞穂の解任をめぐる攻防が行われる公算が高い。いずれにしても、5/30の全国幹事長会議は紛糾するし、離脱をめぐって賛成派と反対派が激論する緊迫の事態になるだろう。社会党が三つに分解した15年前を想起させる。しかし、阿部知子も又市征治も重野安正も、5/26と5/27の常任幹事会では、福島瑞穂の閣議了解拒否を支持しながら、一瞬で身を翻して卑劣な裏切りとは、二枚舌とは鳩山由紀夫のことではなく、自分たち自身のことではないか。福島瑞穂を追い出した場合、新党首は阿部知子だろうか。