昨日(5/6)、山岡賢次が民主党の女性地方議員を集めた会議で、「普天間問題は地方へ行けば雲の上の話で、国民の生活には関係ない」と言って
問題になった件が報道された。この暴言に対して糸満市議の
伊敷郁子が猛然と抗議、「私たちにとって普天間は生活の問題で政局の問題ではない」と切実に訴えた映像が全局のニュース番組で流された。この一幕を見て思ったのは、山岡賢次の無責任発言の論調は、5/5の朝日新聞に載った山口二郎の言い分と全く同じだということだ。普天間問題の意義を過小評価して、鳩山政権を無闇に擁護する見解である。山口二郎は、「普天間飛行場の移設問題は、新政権がやるべきことのうちの一つにすぎない」と言い、この問題で失敗しても鳩山退陣に結びつくほどの問題ではないと強弁した。これは沖縄の県民感情を無視した議論で、沖縄県民が聞けば、伊敷郁子と同じく憤りの気分を覚えるだろう。山口二郎は、5月末に決着しなくても党内で執行部批判が上がることはないと楽観的な見通しを述べているが、昨日(5/6)、早速、ツートップの退陣を求める発言が新人議員の
横粂勝仁から出た。山口二郎は「政権交代」の防衛観念に囚われるあまり、普天間問題の重大さが認識できなくなっている。今後、執行部批判は党内の下から出るだろう。仙谷由人や枝野幸男のような閣僚から権力闘争の思惑で出るのではなく、新人議員や地方議員の自由意見として、国民や党支援者を代弁した正論として噴出するだろう。