昨日(7/14)は
パリ祭。バスティーユ牢獄が襲撃されたフランス革命の
記念日だった。高校の世界史の授業では、民衆による襲撃に牢獄の内部から呼応して要塞上に掲げたのが赤旗の起源だと習ったが、どうやら史実は少し違うらしい。消費税増税に正面から反対して選挙戦を戦った国共社3党が敗北したため、民意は「完全に消費税増税を拒否した」という意義づけで確定されず、マスコミ報道は選挙前と同じように消費税増税の扇動をアクセラレートさせている。国共社の勢力が伸びていれば、マスコミも官僚も怯んで二の足を踏まざるを得なかったと思うが、有権者が国共社を支持しなかったため、
山口二郎的な増税正当化の主張が言論界を闊歩する事態となっている。「国民は民主党の9か月の政権運営に審判を下した」のだとするスリカエの論法も、国共社の敗北の事実が、その言説に対する消極的説得力を与える要因となっている。消費税増税に反対した国共社は、なぜ国民の支持を得られなかったのか。国民の意思が消費税増税に反対であった点は明らかで、
ネットだけでなくマスコミの世論調査でも数字が出ている。しかし、消費税増税を争点にした選挙で、有権者は反対派の政党に票を入れなかった。このため、今回の参院選が消費税を争点にしたのかどうかすら曖昧にされる言論状況になりつつある。そして、国共社3党がなぜ敗北したのか、明確な説明を与えた学者や評論家の議論は未だ出ていない。