5年前、「
ファシズムの中の総選挙」という記事を書いている。5年前の郵政選挙は、私の人生の中で最も強烈な印象を残している選挙で、私は自身が選挙に深く関わる経験を初めて持った。それは日本の民主主義が崩壊して、報道が戦前的な翼賛機構に一変した中で行われた異常な選挙だった。マスコミによって最初から勝つ側が善玉として指定され、国民はそこに投票するように報道で促され、そのとおりの結果になった選挙だった。日本を民主主義の国だと思っていた私は、その北朝鮮と同じ状況に戦慄し呆然としたが、言論の自由が保障されたこの国で、マスコミ批判の声は湧き起こらなかった。その現状に市民として抵抗しなくてはと焦り、奮い立って
STKの運動を立ち上げ、そのまま今日までブログで政治を論じ続けている。5年前の選挙は重要な選挙だったが、今回の代表選は国民生活にとってもっと重大な意味を持つ選挙になる予感がする。そして、長く記憶に残る歴史的な選挙になるだろう。時代の分水嶺を画すモニュメンタルな政治戦になるはずだ。今、再び5年前と同じ北朝鮮的な翼賛環境の選挙戦が再現している。マスコミが勝つ方を定め、そこに票を流し込むべく国民世論を猛然と煽っている。ファシズムの中の代表選。その動機は、5年前と同じく新自由主義の政策遂行のためだ。新自由主義の側の
革命だ。マスコミが勝たせようとしている勢力は、5年前と同じく、国民を不幸にする政策を推進する勢力である。5年前の暗鬱な気分が再来している。