前田恒彦が「FDに時限爆弾を仕掛けた」と同僚検事に漏らした時期について、新聞記事では今年1月と説明している。だが、昨夜(9/23)の報ステでは、昨年7月に部下の検事に電話で話していたと報道していた。FDが返却されたのは7/16である。押収から2か月も経ってない時点で、裁判も始まっていない。押収したFDを公判前に被告人側に返送する行為はいかにも不自然で、返却の理由について前田恒彦が特捜内部で何も説明していなかったとは考えにくく、「時限爆弾」の行為と意味について、早くから組織内部で認識が共有されていたと考えるのが自然だろう。「時限爆弾」のFDの問題が、今年1月に初めて前田恒彦の口を通じて判明したとする検察の説明(新聞社へのリーク)は嘘だ。検察とマスコミは、この事件についてFDのデータ改竄の問題としてクローズアップし、主任検事の不始末という構図で国民に説明をしている。FD改竄の事実の詳細に国民の関心を釘づけにし、情報を小出しにして、国民一般の「事件認識」を少しずつ練り固めている。検察権力による巨大な政治謀略をミクロなFD改竄問題にスリ替え、巧妙に事件を矮小化し、検察組織の犯罪ではなく検事個人の犯罪に仕立てている。今、検察とマスコミが説明している中身こそが、まさに検察によるストーリーそのものなのだ。検察の組織犯罪を隠蔽する虚構の情報系なのである。以下、時系列を追って細かく検証しよう。