師走に入った。今年も残り1か月。12/12には清水寺で恒例の「今年の漢字」が発表され、来週はワイドショーがこの話題で持ちきりとなる。マスコミの予想に先駆けて、ブログで有力候補を列挙しよう。私の本命は「絆」である。今年の「一字」は、3月の東北大震災と福島の原発事故に関係したものが選考される。それは間違いないが、その中でトップになる一字は何かを探すと、やはり結論は「絆」に落ち着く。理由の一つは、他の候補となる漢字がすでに過去に発表されていて、重複が避けられるからである。「震」は阪神大震災があった1995年に、「災」は中越地震のあった2004年に選ばれている。「震」と「災」はオミットされる。となると、他に適当なものを探さなくてはならないが、未曾有の津波被害と放射能汚染の二つを一字に総括する語となると、なかなかストレートには思い浮かばない。思案した末、精神的なところを含めて、この一字を選ぶのが最適だろうと思い至る。震災後の報道では、NHKなどマスコミが、この「絆」の語を頻繁に使っていた。人々が家族の絆や地域の絆を真剣に考えるようになり、都会に住む者も含めてライフスタイルが変わったと言われ、自民党は、「絆」を党の標語にして宣伝している。世相を表現する語としても「絆」はぴったりで、他を寄せつけず、最多の票を集めるに違いない。