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前原失脚で痛恨なのに平静装うジャパン・ハンド手嶋龍一の与太話
2011-03-08 23:30:00
テーマ: 政治・経済
誰もが知るとおり、前原誠司は安保・外交政策を本分とする政治家であり、高坂ゼミ出身の生粋の日米同盟の申し子である。前原誠司の口から、金融経済に関する政策の議論や提言など一度も聞いたことがない。その前原誠司が、2008年から2009年の国会で畑違いの財政金融委員会に出没し、貸金業者のグレーゾーン金利規制の撤廃を主張して獅子奮迅の活躍をしていた。森まさこによる証言でその事実が暴露されたとき、最初は意外で呆気にとられたが、同時に、前原誠司の卑劣さに対して渾身の怒りがこみ上げてきたものだ。07年-08年の当時、前原誠司は役職を持たない素浪人で、日々の動静に世間の注意が向かない日陰者の存在だった。つまり、夜の巷で誰と会って飲み食いしようが、誰と何を話して何を受け取ろうが、報道記者の監視の目がなく、自由で奔放な政治家の私生活を享楽できた時期である。狡知な前原誠司は、おそらく、この環境と時間を利殖と蓄財の機会として存分に活用し、公職に就いた身では困難となるリスキーでダーティーなメイクマネーに執心していたのだ。生い立ちで苦労した新自由主義者は、どれも例外なくカネに汚い。竹中平蔵が典型的だが、法律の網の目をくぐって不正に利を得ようとし、その行動を積極的に合理化し正当化する。ウェーバーの言うパーリア・カピタリスムス(Paria Kapitalismus)の性向が看取できる。
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