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・現在、コメントにつきましては、エキサイト版の方で受け付けております。ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。Twitterでの情報発信も続けておりますので、どうぞご利用下さい。
左派は都知事選に統一候補を立てよ - 知識人は動け
2012-10-30 23:30:00
テーマ: 政治・経済
週明けに石原新党についての世論調査が出るかと予想していたが、大きな報道になっていない。各社でバラつきが大きく、傾向が一つに纏まらないからだろう。昨夜(10/29)のNW9を見ていたら、石原慎太郎に対する「街の声」の映像が流れていて、高齢者の女性が、「ハッキリものを言う人がいないといけない」とか、「周りの国に気を使う人ばかりの中で頼もしい」などと言っていた。「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ」と侮辱を受けている当の者たちが、石原慎太郎にエールを送っている。テレビの前で脱力させられたが、大越健介がわざわざこんな絵を撮らせて放送したのは、前日(10/28)のTBSのサンデーモーニングに河野洋平が出演し、石原慎太郎へのス批判を直言したからで、巻き返しを図ろうとしたためと思われる。大越健介や保守系マスコミは、石原慎太郎について、「都民に圧倒的な人気を持つ」存在という表現を使い、その評価を一般像として前提して報道をする。この評価は、果たして適正と言えるのだろうか。テレビは、石原慎太郎がディーゼル車の排ガス規制でペットボトルを振り回す映像を何度も使うが、あれは10年以上前の1期目の話で、当時は確かに石原慎太郎の人気は高かった。2選時の得票率は70%を超えている。しかし、それ以後、相次ぐ弱者への暴言や新銀行東京の破綻があり、明らかに知事としての人気は低迷を続けていた。
ワシントンポストの石原新党批判 - 「右傾化をさらに加速させる」
2012-10-26 23:30:00
テーマ: 政治・経済
昨日(10/25)の奇妙な騒動は、どう考えても、石原慎太郎の都知事辞任が事件であるのに、マスコミはそれを石原新党結成のニュースとして派手に報道で扱った。知事を突然放り出した緊急会見なのに、新党立ち上げの祝祭イベントのように演出して大きくテレビで放送した。マスコミはこの問題の意味をスリカエて伝えている。そして、石原新党の宣伝のために公共の電波を使っている。大越健介のNW9は、冒頭から30分近くをこの話題で埋め、新党結成を視聴者に積極的に印象づける姿勢を際立たせていた。まるで、石原新党の政見放送とそのヨイショ解説の特別番組だ。今週末の世論調査が意識されていて、そこでなるべく高い支持率を与えようと画策していることが窺える。少し落ち着いて考えれば分かるが、昨日の記者会見は新党結成がテーマではない。石原新党のお披露目式ではない。党名も決まっていないし、党の理念や同志も明確になっていない。活動計画も未定で、全ては決定事項の発表ではなく、石原慎太郎個人のその場の思いつきの応答である。この程度の「石原新党」の輪郭情報なら、これまで何度も本人が言い、マスコミも繰り返し報じてきた範囲で、何も目新しさはない。新しいニュースは何かと言うと、都知事を辞職したという一点だ。これまで石原慎太郎は、新党立ち上げは吠えていたが、都知事を辞めるとは言わなかった。
橋下徹による「部落」の政治利用 - タブーと人権の混同
2012-10-24 23:30:00
テーマ: 政治・経済
週刊朝日の最新号(11/2号)の冒頭に、編集長の川畠大四による「おわびします」と題した2頁の謝罪文が載っている。予想に反してきわめて短い。形式的な告知以上のものではなく、事務的な言葉が並んでいる。誠実さが感じられず、大企業のジャーナリズムの限界と病弊が滲み出た作文だ。山口一臣は、私が10/17に「『ハシシタ』のタイトリングは、渾身の怒りの表現と選択だ」と擁護したのに対して、「ご理解いただき恐縮です」とRTしていたが、昨日(10/23)のツイートでは、「私の見解もこの文章(謝罪文)のとおりです」と一転している。見苦しく、お粗末と言うほかない。一方、昨日の東京新聞に、東京都部落解放研究所の浦本誉至史とノンフィクション作家の上原善広の発言が載っていて、今回の事件についての見方が示されている。ネットで情報を拾うしかないが、二人とも週刊朝日の連載打ち切りの対応を強く批判している。上原善広は、「各メディアは今回の問題に懲りず、どんどん部落問題を取り上げるべきだ。部落問題を書けば傷つく人はいるが、それを気にしていると前に進まない。橋下氏のような権力者の人物研究をする際は、ルーツを辿ることは欠かせない。そこに部落問題があれば書けばいい」と言っている。同感だ。私の認識と全く同じだ。上原善広は被差別部落出身を公言している作家で、佐野眞一に先んじて橋下徹の出自を暴くルポを書いている。
橋下徹の暴力団性 - 佐野眞一による人格批判の急所
2012-10-22 23:30:00
テーマ: 政治・経済
週刊朝日の橋下徹批判の問題に関して、読者の方から次のようなメールを頂戴した。「佐野眞一さんの作品に心から敬意を表する者として、このブログに非常に励まされました。今回のハシシタ連載、ここまでタブーに果敢に挑戦して橋下徹を批判できるジャーナリストは、おっしゃる通り今の日本では佐野さんしか思いつきません。彼の作品が、本となって世に出ることを心から願います。偉大なる俗物、独裁者、大衆迎合の大変危険な男が、日本を動かす政治家になり、さらに今後も増長しようとしています。自分を批判するものにはヒステリックに攻撃を加え、論点をすり替えて大衆を扇動する様は、まさにハシズムです。昨今のワイドショーや報道番組での佐野批判を見ていると、このハシズムに犯されていく社会に非常に恐ろしくなります。私は某新聞社に勤める一記者です。同業者の中にも、残念ながら橋下を支持する者が少なからずいます。既存の政党への嫌悪感から橋下に期待を抱く人たちの気持ちは分からないでもありません。しかし、この男の仮面の裏に隠されたものを見抜かなければ、日本はまた暗黒の時代に逆戻りする気がします」。朝日が白旗を揚げて早々に屈服して以降、佐野眞一叩きはさらに激しさを増し、今回の一件は、週刊朝日と佐野眞一による悪質な部落差別であり、世俗の偏見につけこんだ悪意の暴論だったとする認識と評価が固まった。
佐野眞一叩きに付和雷同する人権左派の盲目と観念論
2012-10-19 23:30:00
テーマ: 政治・経済
週刊朝日の記事を読み、ネットのTLを見たときに、これは大丈夫かなという一抹の不安はあった。不安というのは、今回のように朝日が日和り、週刊朝日が白旗を上げる事態である。私は週刊朝日を信用していないから、バッシングに折れて最悪の顛末になる可能性も予想していた。週刊朝日を擁護しようという気は毛頭ない。廃刊でも何でもすればいい。だが、掲載された佐野眞一の文章への評価は変わらない。表現も、方法も、気迫も、橋下徹批判として正鵠を射ている。佐野眞一は、これを週刊誌への連載ではなく、書き下ろしの単行本で発表するべきだったのだろう。結局、後ろから鉄砲を撃たれてしまった。記事中には、被差別部落の所在地を特定している記述があり、この点を論難されて槍玉に上げられるのはコード上やむを得ない。しかし、その瑕疵については訴訟の場で争う等の対処法があったはずで、それを選ばず、早々に橋下徹に対して謝罪するという対応は肯けない。佐野眞一がその方針を承伏したとも思えない。週刊朝日が呆気なく降参したことで、この問題は政治として決着がついた。連載は中止になるだろうし、最早、続けても意味と価値がない。今回の問題は、言論の自由と言葉狩りの問題でもある。今後のことを考えると、朝日の責任はきわめて重い。これは、戦前に擬えば、美濃部達吉の天皇機関説と類似の問題で、ファシズムの暗黒の扉を開く入口の事件だ。
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